出典:©はまじあき/芳文社・アニプレックス
あらすじ
ライブの出演の為チケットノルマ5枚が結束バンド各々に課せられた。
友達がいないひとりは家族だけでは、ノルマに満たない事に気づき絶望する。
宣伝の為にビラを配ろうとしていたところ、路地裏で酔っ払っている廣井きくりに出会うのだった…。
絶望の中の絶望
チケットノルマ5枚が課されたひとりは、家族だけではノルマに満たない事に絶望していた。
犬と5歳である妹がライブハウスに入れない事も知り、3枚ほどチケットが余ってしまう状況に絶望を隠せないひとりは心の迷宮・メイズへと突入してしまう。
父と母が増殖したファミコンのような映像が永遠に流れて、それに溺れていたひとりに母の天の声が響く。
「お母さんの友達呼ぼうか?」
母親によって助けられようとしていたひとりだったが、妹の鋭利の言葉が胸に突き刺さる。
「お姉ちゃん誰も友達いないもんねー」
慌てて起き上がり、真っ黒な瞳で妹の方を掴み弁明するひとり。
「お姉ちゃん話さないだけで学校にたーくさんいるんだよ」
このやり取りによって、母親からの助けを拒み自らの力でチケットノルマに達さないといけなくなったひとりは、更に深い絶望の淵に落とされるのだった…。
酔っ払い美女
チケットノルマに絶望していたひとりは、目の前で行き倒れている酔っ払いと遭遇する。
酔っ払いの要求にこたえ、ひとりはお味噌汁などを購入して来て酔っ払いに献上する。
「あ~頭外して丸洗いしたい…内臓取り出してアルコール絞り出したい…」
酔っ払いの発言に“関わらない方が良い”と判断したひとりは、その場を後にしようとするが酔っ払いから声をかけられる。
その後、なぜか酔っ払いと一緒にいる事になったひとりだが、酔っ払いは更にお酒を飲み始めてしまう。
石像をひとりだと思い話を始めた酔っ払いに対して、ひとりは「3秒後にダッシュで逃げよう!」と心に誓い意気込むのだった…。
全体的な感想
ひとりの絶望スパイラルも酷かったですが、酔っ払いの幸せスパイラル(絶望)も酷かったですね…。
ひとりの妄想力と想像力の高さが大好きです。本当に自信が無くてネガティブな女の子なのに、なぜか見栄を張ってしまう所も大好き!
ネガティブな人は物事を考えると本当に、マイナスの事しか考えられないですからね…。
それでもひとりは、バンドメンバーや酔っ払いさんなど新しい出会いによって良い方向に変わって来ていますね!
演奏もしっかりとして来ましたし、これは今後のバンド演奏にも期待大です。
ひとり達が奏でる素敵な音楽を、もっと楽しみたいなと心から思います!
文章:クラッシャー佐藤