出典:©大場つぐみ・小畑健/集英社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ
大場つぐみ氏が原作の漫画を描いてその後実写化やアニメ化により広く知られることになった作品です。作品のテーマが「生と死」であり主人公が殺人を繰り返すことなどから地上波での成功が疑問視される事態にもなりましたが、結果的には大成功を収めています。
悪を裁くキラとそれを追う者
主人公の夜神月(後のキラ)[ヤガミ・ライト]が死神の落とした「デスノート」を拾うところからストーリーは始まります。ノートを拾った時にキラの元に死神が現れます。死神リュークは退屈で不毛な死神界に飽き、人間の住む街に現れたのです。死神のノートには名前を書いた人物が死ぬという特殊な能力が秘められていました。キラはそのノートで世界中の悪人を排除しようとしますが、天才分析官のL(エル)により徐々に正体がバレ、追い詰められていきます。既に死神の世界の能力に手を染めてしまったキラはこの状況をどう打破するのでしょうか。
今尚人気爆発中の『デスノート』
実写化されたものがテレビで何度も繰り返し放送されてすっかり一般層にもその人気が定着しました。
こんな現実が自分の身に起きたとしたら‥
度々話題になるのが「もし自分がデスノートを拾ったら使う?使わない?」という問題です。筆者は殺人は殺人と割り切るのが正しいと思うので、絶対に使いたくありません。
自分の歴史を意識する必要性
また、『デスノート』という作品そのものの構造が2019年でいうところの「デジタルタトゥー」のようなSNSに纏わる問題と密接に関係しているのです。死神リュークの言うところではデスノートを返却すれば記憶も失い普通の人間として暮らせるのだそうですが、再びデスノートに触れると記憶が戻ると言う仕掛けもあります。契約するのが死神なのでやはり、そこには恐怖心しかありません。皆さんはこの問題どう解きますか?
文章:Shinichiro.S