出典:©竹内良輔・三好 輝/集英社・憂国のモリアーティ製作委員会
産業革命の大英帝国において、名もない孤児の兄弟が、気まぐれ伯爵に引き取られた。
類稀な頭脳の持ち主だった兄は、火災事故を装って次男と入れ替わり、伯爵家を乗っ取ってしまう。
こうしてウィリアム・ジェームズ・モリアーティ伯爵になりすました彼は、犯罪事件を通じて貴族たちの裏の顔を白日にさらし、階級社会の愚かさを広く訴えかけていく。
その一方で、シャーロック・ホームズは難事件を次々と解決し、衆目を集めていた。
が、黒幕が存在している気がしてならない。
だが、妙に二人が絡む案件が多いのだ
乗り合わせた豪華客船
お互いの素性当てクイズ
豪華客船で、女性客を相手に職業を当てる特技を披露するホームズ。
通りかかったモリアーティもたちまち数学者であることを当てられてしまう。
乗客名簿はどこまで書くのかはわからんが、職業を書く欄があるのなら、それを覗き見していれば簡単じゃね?と思うのです。
乗り合わせた事件
裏で悪徳貴族への恨みを持つ者に、犯罪指南もやっているモリアーティ。
とある事件で、ダイイングメッセージに見せかけてホームズの名を現場に残させた。
ホームズの力量を計るために。
やっぱり駆けつけてきた探偵兼容疑者のホームズ。
それにしてもずいぶんお早いご到着でしたな。
これで生活圏が近いことも知れましたな。
乗り合わせた帰りの列車
貴族が郊外の湖畔で死んだ事件に飛びついたホームズ。
貴族が関わる一連の事件とのつながりを疑ったものの、ただの病死で空振りに終わる。
その帰り、モリアーティと偶然にも同じ列車に乗り合わせ、突発的な殺人事件に遭遇する。
モリアーティはなぜこの列車に?
ホームズをストーカーしていた?
モリアーティの泥の付いた靴は、所在がバレないための目くらまし。
ホームズを名探偵に仕立て上げ、その関わる事件を新聞などで大きく取り上げさせる。
その中で、犯人となる貴族たちの存在を明るみに出し、階級社会の闇を知ってもらおうと奮闘するモリアーティ教授。
「貴族関連の事件が妙に多くねえか?」とホームズ自身もうすうす勘づきはじめ、あら捜しの中にあらを捜す、視聴者も巻き込んだあら捜し合戦が展開される。
そんな中にあって、「アラは最高っす」とふと誰かの言葉が頭をよぎるのは、わたしだけ?
文章:ヒトツメロバ