出典:ⓒ藤子プロ/シンエイ・小学館
藤子・F・不二雄先生の代表作品『ドラえもん』の原作が描かれたのが1969年です。そして『パーマン』の初版が1967年なのでパーマンの方が2つ先輩ということになります。そして、藤子・F・不二雄は2つの作品を同時に書き上げていたことになります。
個性豊かなパーマンの仲間たち
主人公はまだ小学生の須羽ミツ夫といいます。宇宙人(バードマン)からもらったスーツを着て空を飛び、人並み外れた腕力で次々に事件を解決していきます。また、パーマンには仲間がおり、猿のブービー、女の子のパー子、ジャイアン的キャラクターのパーやん、そしてバード星の超人バードマンです。作中にはコピーロボットというミツ夫の身代わりになるロボットも登場し、筆者の記憶が正しければ、このコピーロボットこそが子供達に1番人気の高いキャラクターです。基本的には1話完結で町に起こる様々な事件を解決していく物語です。
バード星から着た救世主
パーマンは通常の6600倍のパワーと時速119kmで空を飛べる実力を持っています。
絶大な力を地球の少年に託したバードマンは「宇宙からの侵略者」という要素を1つも見せることがありません。規律正しく世界の平和を守るために暗躍し、時にミツ夫のお兄さんとして、また、時には正義の味方として、暖かく地球社会を見守ります。
バード星の技術は極めて長けていてコピーロボットという技術の存在と挙動には子供ながらにドキドキした覚えがあります。
同時期に描かれた『ドラえもん』との関係性
サブ、ミチ子、カバオ、ハル三(はるぞう)は、ドラえもんのキャラクターのび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫にとても容姿が似ていて、設定のあり方として安心感があります。今、改めて振り返ると藤子・F・不二雄先生の想像力の豊かさに感銘を受けます。
文章:Shinichiro.S