アニメコラム

OVA『ねこぢる草』の感想

出典:© J.C.STAFF Co.,Ltd.

ねこぢるワールドにようこそ

「ねこぢる草」は2001年から発売されたOVA作品です。

原作者のねこぢるさんが亡くなった後に制作されました。

制作には湯浅政明さんも関わっており、より独特な世界観の作品となっています。

あらすじ

メインキャラクターは姉のにゃーこと弟のにゃっ太です。

作中のとある出来事の後、にゃーこはどこか生気の無い、虚ろな状態になります。

そんな姉と共ににゃっ太はサーカスや海、砂漠、成り行きまかせで様々な場所へ行きます。

果たしてにゃーこは元気になるのか?

にゃっ太たちは無事に家に帰ることができるのか?

感想

初めてこの作品を視聴したとき、かなりの衝撃を受けました。

「このシーンの意味は?」「このキャラクターの目的は?」などとにかく謎だらけで、でもどこか魅力を感じる作品だと思いました。

台詞は文字で表示され、キャラクターの声はほとんど無いような感じなのも特徴的ですね。

ショッキングな場面もあり終始仄暗い雰囲気に包まれています。なので、グロテスクや不気味な描写が苦手な方にはおすすめ出来ません。

そういった描写に慣れており、意味深な物語を考察するのが好きな方にはとても合う作品だと思います。

アニメーションもとても丁寧に作られており、BGMや効果音も聴き心地が良いのでそういった点でも惹かれる部分がありますね。

余談

筆者が初めてねこぢるさんの作品を知ったのは、10代の頃でした。

たまたま書店にてねこぢるさんの作品を見かけ、表紙を見て「擬人化した猫のほんわかギャグ漫画かな?キャラの見た目も可愛いから読んでみよう」と深く考えずとりあえず読むことに。

…内容は想像とかけ離れていましたが、良い出会いだったと改めて思います。

結果として「ねこぢる草」のアニメにも辿り着くことが出来ました。

 

人を選ぶ作品ではありますが、トラウマ覚悟で一度触れてみるのも有り…ではないでしょうか。

 

文章:大葉勺々

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