難解な物語の中のオアシス、それがタチコマ
「攻殻機動隊」は原作漫画から始まり、アニメ映画、テレビアニメ、アニメを元にした漫画、実写映画など、様々なメディアミックス展開が盛んな作品です。
専門用語が飛び交う少々難解なストーリーですが、多彩なキャラクターによる掛け合いがカッコよかったり、銃撃戦や肉弾戦など迫力のある戦闘シーンも見所で、いろんな刺激を受けられる良アニメだと筆者は思います。
原作漫画、テレビアニメ等には「多脚戦車」という人工知能が搭載された特殊な戦車が登場します。
作品によって多脚戦車の名前や見た目も変わってきますが、筆者が一番好きなのはテレビアニメ版「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」に登場する「タチコマ」です。
見た目はちょっと蜘蛛っぽい感じで、白い液体ワイヤーを噴出するところも蜘蛛を連想させますね。後ろのポッドに人を乗せることも可能になっています。
(写真は我が家のトコトコタチコマ)
タチコマのここが可愛い
人工知能を搭載しているので、口頭で命令を受けることも出来ますし、喋ることも可能です。
ただ、ロボットのような無機質な感じではなく、例えば上司から待機するよう命令されたときは「あの~、聞いた話では、留守番をするとお土産を貰う権利が発生するんですよね~?」と答えていました。
タチコマを可愛がっている「バトー」という男性には懐いているように見えますし、まだチームに入りたての「トグサ」に対しては「まだまだ囁きが足りないな~トグサくんは」と軽口を叩く場面もあります。
作中でタチコマは数台稼働していますが、話数を重ねる毎にだんだんとタチコマたちは機械でありながら個性らしきものが見え隠れするようになります。
あくまでタチコマは戦車、戦うための兵器なので、「任務に支障が出るのでは?」とその個性が問題視されてしまいます。
でも、その個性がまた可愛らしいんですよね…!!
タチコマの声を担当しているのは玉川砂記子さんという女性の声優さんですが、数台あるタチコマを見事に演じ分けているのがまた凄い!
個人的には、情報化が進んだ時代であえて紙媒体で本を読んでいるタチコマといろいろお話してみたいな~と感じました。
まとめ
タチコマに関するエピソードは泣ける&ネタバレの宝庫なのであまり書けませんが、「攻殻機動隊って難しそうだから見てない」という方は、是非タチコマの可愛さ目当てで良いので一度視聴してほしいです!
ちなみに、DVDにはおまけとして「タチコマな日々」というショートアニメがついてくるので、そちらも機会があれば視聴して、そして萌えてください♪
文章:大葉勺々