出典:©城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理2製作委員会
人の頭から怪異の存在を消し、怪異からは人への憎悪・反感を取り除くために嘘を並べ立てる。
そうすることで、人と怪異とのほどよい距離感を保つのが、岩永 琴子(いわなが ことこ)である。
その琴子の虚言の辻褄合わせに協力する男がいる。
その男・桜川 九郎(さくらがわ くろう)は、予言を実現する能力と蘇生能力を併せ持つ。
予言して死ぬことで、その予言を実現できるのだ。
九郎の従姉・桜川 六花(さくらがわ りっか)も、九郎と同じく予言を実現する能力者である。
あらゆる場面で、裏で、六花さんが活躍していると思われる。
潜伏の六花さん
家賃が安い上に「保証人無し」のアパートに引っ越してきた六花さん。
その部屋は、3名が立て続けに亡くなっている「呪われた部屋」で、入居者がなかなか現れず困っていたとオーナー夫妻はいう。
対して六花さんは、従弟に付きまとっている女に目を付けられ、逃げ回っているという。
時を置かないうちに「居場所がバレたので、逃げます」と部屋を引き払った六花さんと入れ替わるように琴子が現れる。
琴子を呼び寄せるために、一度予言して死んだと思われます。
琴子は、悪意のない地縛霊などから、もともと「呪い」など無いことを知り、もっともらしいことを並べ立て「呪いの部屋」の噂を解消していく。
雪山登山の六花さん
雪山で遭難しかけた室井昌幸(むろい まさゆき)を助けたのは雪女でした。
しかし、その二人を引き合わせたのは誰なんでしょう?
六花さんです。
六花さんが能力で雪女を来させたのです。
では、六花さんはどこに?
雪の下です。
琴子から逃げ回っているうちに雪山に迷い込み、凍死したと思われます。
死ぬ寸前に室井を発見し、能力を使ったとみるのが妥当でしょう。
もしかしたら、転落してきた室井の下敷きになっていたのかもしれません。
この後、六花さんは春まで出てきません。
買い物先の六花さん
クレーンゲームのぬいぐるみが欲しくなった琴子は、九郎に取ってくれるよう頼みます。
九郎が予言して死ねば、何の苦労も無く獲得できたであろうに。
しかし、そうはしません。
地道にお金をつぎ込んで頑張った結果、ようやくゲットします。
ここも六花さんが絡んでいると思われます。
たまたま通りかかった六花さんが、なかなかゲットできないのを苦々しく思い、予言して死んだと思われます。
では、どこで?
トイレでしょうね。
しょーもないことで命を張る六花さん。
見えないとこで頑張っている六花さん。
そんな六花さんを応援したくなりますよね?
能力を使って、競馬など公共賭博で生活費を得る六花さん。
対して、学生なのでそれができず、工事現場など肉体労働で生活する九郎。
それでも六花さんを応援したくなりますよね?
文章:ヒトツメロバ