「風光る」という漫画をご存知ですか? 今回は「風光る」についてわかりやすく解説していこうと思います。
あらすじ
プロの物まねを得意とする少年、野中ゆたかが万年一回戦の多摩川高校に入学するところから物語は始まります。
ゆたかは上級生、監督となったばかりの君島の前で色々なものまねを披露します。君島監督はあるプロバッターのスイングのものまねから素質を見出しました。
見いだされた才能
多摩川高校は甲子園に出場したことのある、千束高校と練習試合を行うことになりました。その試合で中学時代に万年補欠だった、野中ゆたかは四番ピッチャーとして出場することになります。
君島監督は才能を見出し、彼を主役とすることに決めたのです。
野中ゆたかの四番ピッチャーは、上級生はおろか当人にすら伝えられていませんでした。ナインは内輪揉めの危機を迎えるものの、試合ということもあって渋々認めることとなります。万年一回戦とはいえ、中学生の補欠に負けているとは考えたくなかったのは当然といえるでしょう。
ゆたかはトルネード当方のものまねをします。フォームはそっくりだったものの、球速は小学生レベルだったためにあっさりと先制されてしまうこととなりました。ただ、その後はきっちりと抑えて強豪校である、千束の初回の攻撃を一点で抑えるという快挙を成し遂げます。
追い込まれたゆたかと監督の指示
一回裏の攻撃、二死一塁で四番のゆたかに打順が回ります。相手ピッチャーはものまね少年を見下しており、安易にストライクを取りに行きました。
ゆたかは二球目を弾き返すと、打球はぐんぐんと伸びてホームランとなりました。まさかの事態に、当人、ナインは唖然としていました。ゆたかの四番に反対していた上級生は、シード校のエースからホームランを打ったことを認めざるを得ませんでした。(上級生は誰一人本塁打を放ったことはなかった)
逆転後はシード校の実力を見せつけられることとなり、九回表を終えて五対二となっていました。リードは広げられたものの、強豪校相手に必死に食い下がっている姿に観客の数は増えていくことになります。
多摩川の最終回の攻撃を迎えます。一点を返し、二死一、二塁の状態でゆたかに打順が回ってきました。
実戦経験を積んでいなかったために、プレッシャーのかかる場面に慣れていませんでした。ゆたかはあっという間にツーストライクと追い込まれてしまいます。
君島監督はプロ選手のハートを真似るように指示します。緊張でガチガチになっていた少年はこの一言によって、心を強くしようと心がけるようになりました。
ゆたかはあわやフェンス越えという打球を飛ばします。二塁ランナーの生還で一点差になり、一塁ランナーもサードを回りました。
バックホームはきわどいタイミングだったものの、判定はアウトとなりました。多摩川高校はシード校である千束高校に善戦したものの、一点差で負けてしまいました。
大金星こそ上げられなかったものの、ここから多摩川高校は劇的な変化を遂げていくこととなります。
*今回はここまでです。次回は風光る part2に記していきたいと思います。
文章:アニメクン
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