出典:©タイザン5/集英社・「タコピーの原罪」製作委員会
◆全てはタコピーによるミスリード?
「たくさんの人を幸せにしたい」という思いを胸に、タコピーは故郷の星を出た。
地球で知り合った小学生のしずかちゃんは、ひどいイジメにあっていた。
原因は、同級生のまりなちゃんのお父さんが、家庭を顧みず通い詰めるキャバクラ。そこに、しずかちゃんのお母さんが働いていたため。
タコピーは、撮影した時と場所に戻れる魔法道具「ハッピーカメラ」を駆使して、しずかちゃんを幸せにするため、失敗しては何度もやり直す。
その失敗が、笑えないレベルなのだ。
しずかちゃんが死んだ!

出典:©タイザン5/集英社・「タコピーの原罪」製作委員会
土管の中でお腹を空かせていたところに気づき、給食の残りを分けてくれる・・・そんなしずかちゃんがある日、ボロボロになっていた。てっきり友達とケンカしたものと思い込み、魔法道具「仲直りリボン」を貸した。
後で自宅へ様子を見に行くと、そのリボンで首吊って、しずかちゃんは死んでいた。
まりなちゃんが死んだ!
日頃からしずかちゃんをイジメているまりなちゃんが、今日もしずかちゃんを人気のないところに連れ込み、乱暴を働く。
それを止めようとしたところ、手にしていたハッピーカメラで頭を打って、まりなちゃんが死んだ。カメラも壊れたので、時間が戻せない。死体はその場に埋めた。
まりなちゃんはすでに1回死んでいた!
まりなちゃんは、以前にも死んでいた。
実は、最初にタコピーが地球で出会ったのが、高校生のまりなちゃんだった。
タコピーと名付けたのも、まりなちゃん。
そんなまりなちゃんの彼氏・大病院の御曹司を、しずかちゃんにとられた。
「せっかくの玉の輿を逃がしてからに!」
まりなちゃんとお母さんが大喧嘩になり、お母さんを死なせてしまった。
お母さんの死を無かったことにするため、小学校時代に飛んで、しずかちゃんを殺害するため。タコピーは時間を遡る魔法道具を取りに、一旦故郷の星に戻ったのだった。
タコピーが発ったのを見届けた後、まりなちゃんは割れた瓶で首を掻き切って自死。
タコピーが死んだ!
記憶と引き換えに、魔法道具「ハッピーカメラ」を手に、地球に舞い戻ったタコピーだったが、ようやく記憶を取り戻す。
結局、ふたりとも幸せにできてないではないか・・・
まりなちゃんを殴打して壊れたハッピーカメラを直すため、今度こそ二人を幸せに・・・
タコピーは己の生命エネルギーをハッピーカメラに注ぎ込む。
タコピーと出会う前に戻って、やり直したふたりは、まだまだギスギスした関係だけど、生きて一緒に買い物とか、前よりマシになった・・・
あれ?タコピーと出会わなければ、悪夢を見ることは無かったのでは?
文章:ヒトツメロバ





































