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『ソードアートオンライン』第1話「剣の世界」【感想】

出典:(C)川原 礫/アスキー・メディアワークス/SAO Project

『ソードアートオンライン』は2012年に放送されたライトノベル発のテレビアニメシリーズで原作は川原礫さんの同名小説(2009年)です。茅場晶彦という天才プログラマーによって創り出された完全フルダイブ型RPGゲームの中での物語です。

主題歌を『鬼滅の刃』の主題歌や『Catch the moment』という楽曲で有名になったL I S Aさんが歌う人気シリーズです。

フルダイブの罠

フルダイブ型RPGゲーム『ソードアートオンライン』の発売初日、主人公のキリトは1万人の初回ロットを手に入れて、早速ログインします。実はキリトは2ヶ月間のベータ版(試用版)にも参加しており、その時は蘇生を繰り返しながら8層までをクリアした剣士だったのです。フルダイブ型RPGの全盛期、1000人のベータ版に選ばれることはとても幸運なことですが、反面ビーターなどという言葉で初回ロット版参加者からの差別を受けることもよくありました。

キリトはロット版参加者のクラインに頼まれて野良猪の倒し方を伝授していましたが、突如ログアウトボタンがメニュー画面から消えていることに気づきます。さらに、強制テレポートされ始まりの街の広場に数千人の参加者が集っていることに気づきます。そこで現れたのが茅場晶彦のアバターでした。現実世界のログアウトは死に直結すること、そして、アインクラッドと呼ばれる浮遊城の100層までクリアすることで全員が生きてログアウトする以外に意識的なログアウトは不可能なことを告げます。

ログインから1ヶ月、既に2000人のプレイヤーが無念の死を遂げていました。

状況を悟る初々しいキリト

クラインは普段は他のゲームで知り合った仲間と行動します。対してキリトはいつも一人。ビーターのおかげで第一層くらいなら向かうところ敵無し、マップも全て把握しています。しかし、万が一の時に蘇生不可能な状況になったことは予想外です。

この絶体絶命の状況とは裏腹に、実際には2009年から2020年まで現在も続いているシリーズということを考えた時に妙な安心感に苛まれます。何があってもいちいちどうにかなるのだろうと。でもそれも含めて心に染みるのがこの作品の素晴らしさではないかと思います。この辺がライトノベルの面白さだと思います。

まとめ

ライトノベル×RPGの真骨頂というか極限まで無駄を削ぎ落とした末に見えてくる緊迫感のようなものが上手く表現されていて感嘆します。ライトノベルとテレビアニメでは内容が少しづつ違うのですが、ライトノベルに配慮しながら、視聴者の「この後はこうだったはず」を見事に裏切ってくれます。

ヒロインとの出逢いもかなり早目です。それはまた次回以降に紹介します。キリトの孤高感も好きだったけどなぁと思いながらテレビシリーズの独立した世界観に魅了されています。まだまだ先を紹介したいです。しばし、お待ちください。

 

文章:S.Shinichiro

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