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『呪術廻戦』第9話「幼魚と逆罰」【感想】

出典:©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

呪霊と呪術師

物語の中心に、吉野順平という少年が深く関わってきます。

ついでに、七海もちゃっかり目立っています。

この新しい視点で進む物語の訳は、第7話『急襲』で五条が、漏瑚の首を落としたことに端を発します。

首だけになった漏瑚の仲間には、つい最近生まれた深い闇を落とす呪霊・真人の存在が関係してきます。

更には原作漫画の0巻で、中心人物だった夏油も関連しています。

この世に4人しかいない特級呪術師の1人で、呪力を持たない人間を駆逐するという妙な野望を抱いています。

順平は、真人と接触します。その後、虎杖と仲良くなります。

その頃、七海は真人と戦闘になり、真人を圧倒します。

ですが、七海の感覚では「まだ幼い呪霊ではあるが早く手を打たなければ手遅れになる」というものでした。

七海の魅力

七海は愛すべきキャラクターで、階級は一級術師です。

五条と同様に目隠しをしていて理由は「呪霊との無駄な戦いを避けるため」だそうです。

七海は一度呪術師をやめて、サラリーマンになった末に呪術界に出戻った人間です。

理由は「呪術もクソだが労働もクソ」だそうです。

対して真人は、人間の形を自由自在に変化させ、自分の姿も変えることのできる特級呪霊です。

夏油とつるんでおり、大量の人間を形を変えストックしています。

この真人と七海の二人の立場が、いつひっくり返るのかヒヤヒヤしながら視聴しています。

被害が拡がらないうちに最強の呪術師・五条が祓うべき場合なのでは?という疑問もあります。

まとめ

今回、宿儺は登場しませんでした。どんな気持ちで、虎杖のことを見ているのでしょうか。

今の虎杖の状態では、宿儺に変わっても五条が圧勝するに決まっているのです。

完全に復活した宿儺でさえ、五条の前では相当しんどい戦いになるのは目に見えているのです。

そんな中で、虎杖の特徴が見えてきました。殴る時に素手のインパクトに若干遅れる形で呪力の衝突が起きるのです。

五条曰く、逕庭拳(けいていけん)というものらしいです。

ハッピーエンドを想像したいですが、呪いという負の資源が社会から完全に取り除かれる日が来るとは思いません。

そういった意味でこの物語は普遍的で、永遠のテーマを抱えている図太い作品なのです。

 

文章:S.Shinichiro

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