出典：©原田重光・初嘉屋一生・清水茜／講談社・CODE BLACK PROJECT

不規則な生活習慣、過度の飲酒や喫煙などをする不摂生な人間。

そんな人間の体の中では、赤血球や白血球などの細胞たちは過酷な労働環境と闘っている。

耳をすませば聞こえてくるでしょう？細胞や細菌の声や音が･･･。

『はたらく細胞BLACK』をまだ見ていない人はもちろん、すでに鑑賞済みの人もおさらいのつもりでクイズに挑戦してみませんか？

早速行きましょう、ここはどこでしょう？（なお、答えは下段に用意してあります）

問題A：「誰かー、ハンコをくださーい！」

ヒント：動ける者など誰もいない、燃え盛る炎の中。

それでもマニュアルがいう、酸素の配達を優先しろと。

そして、粘膜細胞が身を焦がしながら絞り出すように発した言葉が「逃げろ、細菌が侵入してくるぞ！」

問題B：「ガリッ、ヴォリ、ヴォリ･･･」

ヒント：そこは抜いてもらう場所。

赤血球さんたちが不満をぶちまけ、毒素やストレスを発散する場所。

問題C：「淋しい～」

出典：©原田重光・初嘉屋一生・清水茜／講談社・CODE BLACK PROJECT

ヒント：希望を胸に元気よく飛び出していった若者たちの後から入ってくる。

それはまるで、現実に打ちのめされ疲れ果て失意の中、里帰りしてくるものの叫び声のよう。

マクロファージさんら歩みの遅い細胞が到着しずらい場所でもある。

問題D：「これで、この糞みたいな世界もおしまいだー」

赤血球の死骸が固まり血管の中を転がって行きつき、血栓となる場所。

ここを塞がれるとヤバイ！

どうですか？

あなたの中から聞こえてくるものはありましたか？

聞こえたことがあるというあなた！

それこそあなたは、別の意味で病気です。

答え

Aの答え：口の中

口内炎の真っただ中、口腔粘膜細胞が燃えている。

それでも赤血球さんは酸素を届け、ハンコを受け取らなければなりません。

Bの答え：肝臓

肝臓には赤血球からアルコールを抜く肝細胞の他に、クッパー細胞も着任しておられます。

これはそのクッパー細胞さんが、寿命を迎えた赤血球を貪食する音なのです。

Cの答え：尿道

「淋菌」は淋しがり屋のためか、増殖し仲間を増やすのが早い。

そのスピードは、免疫細胞だけでは太刀打ちできないこともあるという。

Dの答え：肺

エコノミークラス症候群などが引き起こす肺血栓は、赤血球の塊で血流を阻害する。

血管が詰まると酸素が供給できなくなり、体中の細胞が死んでいくシステム～♪

文章：百百太郎