出典:©渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル05製作委員会
あらすじ
京都伏見都のスプリント勝負を制し、見事チームとの合流を果たした手嶋と青八木。
6人全員でのレースを楽しむ坂道たちだったが、その時間は長くは続かない。
箱根学園に追いつく為、全力でチームを引く青八木の脚は、前日からの痛みで限界が近づいていた。
そんな先輩の背中を見て、涙が止まらない鏑木。
青八木の想いを受け継ぎ、チームの為に走る事で自らも大きく成長しようとしていた…。
別れの時
遂に6人全員が揃った総北だったが、箱根学園は総北の遥か前を走っていた。
「ペースを上げろ!箱根学園はまだ先だ!」
「ここで離されたらレースが終わる!」
手嶋の言葉に気合を入れる面々だったが、1人だけ真の意味で覚悟していた男がいた。
それは手嶋を引いてチームに合流した青八木だった。
青八木は、箱根学園との差を埋めるために残された脚を全て使い、加速していく。
いつもは生意気な鏑木だが、青八木の気迫と走りを見て涙が止まらなくなるのだった。
壊れかけの膝の痛みに耐えながらも、青八木の走りによって視界に箱根学園を捉える事に成功する。
そして、それと同時に別れの時がやってくる。
「最後に…長い時間じゃなかったが一緒に走れて良かったよ」
1人。後方に沈んでいく青八木の姿に、全員が想いを受け継ぐのだった…。
男・鏑木一差の走り
青八木の犠牲もあって箱根学園と並ぶ事に成功した総北。
そして、チームの前を引く事になるのは銅橋と鏑木となる。
「ブハ!言うぜ!練習やってねぇヤツはここまで来られねぇんだよ!オレはマジメに練習するヤツは好きだぜ。正しい!」
「こんな時に愛の告白か!?」
銅橋の文脈を一切読み取らずに、とんでもない返しをする鏑木だったが、スプリントラインが近づいている事に気付く。
銅橋に煽られ続けた鏑木だったが、スプリントラインを前にしても加速する事は無く…チームの為に戦う事を決意するのだった。
「当たり前だ!オレは青八木さんに走りで教えて貰って、託されて今チーム引いてんだ!だからお前との勝負は山の手前までだ、ここじゃない!」
青八木の走りを受け継いで成長した鏑木は、チームの為に箱根学園と戦うのだった…。
全体的な感想
青八木さん…!手嶋さんを集団からチームに合流させただけじゃなくて、箱根学園にまで追いつくなんて凄すぎる!
そして、青八木さんはリタイア…。一番振り返りたい手嶋さんでしたが、振り返る事は無く。
その手嶋さんの気持ちを汲み取っている鳴子君もまたグッときましたね!
鏑木も青八木さんの走りによって成長して変化していく…。
チーム総北はレース中に成長して強くなりますね!さすが、支え合うチームです!
次は鏑木が消えてしまいそうなので、鏑木の走りを目に焼き付けたいと思います…。
文章:クラッシャー佐藤