アニメコラム

舞台は日本『ノラガミ』(2014)孤独な神様が成り上がる物語

出典:(C)あだちとか・講談社/ノラガミ製作委員会

2011年に「月刊少年マガジン」で初めて紹介された作品がこの『ノラガミ』です。2020年時点でも連載継続中の大人気漫画です。2014年にタムラ・コータロー監督のもとにテレビアニメ化されたものです。

野良猫ならぬ野良神(ノラガミ)である主人公の夜ト(ヤト・ヤボク)は元々は名前すら持たない、通りすがりにすれ違う程度の小さな存在でした。様々な経験を経て日本の七福神との交流も含め立派な神様へと成長していく物語です。

独特な世界観

最初は本当に野良猫のようなちっぽけな存在だったヤトも毘沙門天や恵比寿様と対等に付き合えるようになります。元々社(やしろ)を持たない野良神だったヤトも自分の社を持つようになり、重要なポストになればなるほど、抱える重圧も大きくなります。

霊や妖、神や人間が入り混じり戦国時代さながらの勢力争いや生き残りをかけた戦いに身を投じる世界観は圧倒的です。

神である以上の覚悟

この作品は、日本人でも意外と知らない日本古来の神話について絶妙な興味心を誘う物語になっています。日本には八百万(やおよろず)の神と言われる多くの神が存在しますが、この作品の主人公はその末端に生息する最もレベルの低い神‥だったはずなのですが、ある日人間の少女を不意に傷つけてしまったことから、後悔に苛まれ神である自分の在り方を考えるようになります。

日本の神話に興味を馳せて‥

主人公のヤト、彼の本当の目的はどこにあるのでしょう?神という存在は時に、残酷です。ヤトは優しすぎるが故にノラガミで居続けているのかもしれません。しかし、絶大な力を持つ毘沙門天も同様に優しすぎる性格を持っています。根は優しいはずの二人の神が対立し、壮絶な戦争を巻き起こすことになります。

アニメーション界でも屈指の戦闘シーンが繰り広げられる感動を呼ぶストーリーです。個人的には毘沙門天の美貌にも要注目です。

 

文章:Shinichiro.S

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