出典:©2021 二丸修一/KADOKAWA/おさまけ製作委員会
元天才子役の丸 末晴(まる すえはる)は高校生になった。
末晴が密かに憧れるクラスメイトで、雑誌のグラビアもこなす若手女流作家の可知 白草(かち しろくさ)。世話好きな幼馴染のお隣さん、志田 黒羽(しだ くろは)。末晴を慕う「理想の妹」子役上がりの若手女優、桃坂 真理愛(ももさか まりあ)。
彼女たちはみんな、初恋が失敗に終わった仲間。
かつて一度、末晴に振られた仲間。
その復讐として「末晴に告白させてから、振る!」を一度はやってみたいと考える仲間。
希望通りに一旦は振ったのも束の間、それはそのまま失点となり、取り返そうと再び躍起になる。
一見、末晴を取り巻くモテモテのウラヤマ展開にあって、彼の身には不幸が付きまとっているのだ。
腕を折られた!
これも復讐なのでしょうか?
ネット動画用の撮影を終えて舞台を降りる際、階段を踏み外した白草をとっさにかばう末晴。
一緒に倒れ込んだ結果、末晴の腕が折れた。
偶発的に起きた事故だと思いたい。
足の骨にヒビを入れられた!
これも復讐なのでしょうか?
クラスメイトで白草の専属メイドの大良儀 紫苑(おおらぎ しおん)が、末晴の煮え切らない態度に発狂し彼の足を蹴りあげ、ヒビを入れた。
これも偶発的に起きた事故だと思いたい。
思えばあの日から・・・
それは芸能界を引退するきっかけとなった事件。
撮影中に末晴の母親が、女優でもある末晴母が、末晴と初のドラマの親子共演で大張り切りした結果・・・
車に轢かれるシーンの撮影中に、オーバーアクションがすぎて、頭の打ちどころが悪く死亡した。
そういえばこの事故は、白草と「いつかシロー(白草)の書いた脚本のドラマを演じる」と約束を交わしてから間もなくのことでした。
末晴以外にも忍び寄る悪魔が・・・
全員、体力と行動力が半端じゃない。
高校生のわりに金がよく尽きないものだ。
売れっ子作家の白草、売れっ子女優の真理愛はともかく、黒羽はただの一般人。
このままだといつか、黒羽の生活が破綻するのが目に見えている。
金欠という悪魔により、真っ先にふるいにかけられるのは黒羽でしょうか?
慕ってくる女子が不幸をもたらす。
命がいくつあっても足りない、不幸に絶対に負けないハーレム生活を展開する。
しかしその不幸は全て、白草がもたらしている気がしないでもない。
これは白草と末晴は、一度お祓いしたほうがいいですね。
文章:ヒトツメロバ