出典:©Tone Koken,hiro/ベアモータース
父は事故死、母は蒸発。
極貧一人暮らし生活を余儀なくされている北杜市の高校2年生女子、小熊。
学校までの道のりの坂道が嫌になり、バイクショップへ向かった。
そこでゲットしたのは・・・、1万円のイワク付き中古スーパーカブだった。
スーパーカブに乗る楽しさを経て、それまで不遇だった小熊の生活が変わっていく。
小熊さんになりきってボケてみた。
収納ボックスをいただきに行った先で
カブの後部に取り付ける収納ボックスをいただきに、カブ仲間の礼子に連れられてとある事務所へ。
工具を借りてボックスの取り外しを終えた後、お菓子の入った紙袋をお礼として差し出しながら、「こんな便利な箱を・・・大切にします・・・
・・・その上、こんな立派な工具セットまでいただけるなんて・・・」と言ってみたい。
事務員に「いや、それは置いてけ・・・」とツッコまれたい。
オイル交換を頼みに行った先で
オイル交換を終えたバイクショップのシノ爺さんが、
「500円」
と手を出したところに、
「え、お金とるんですか?!」と、とぼけて言ってみたい。
泣きつく椎ちゃんに
真冬の夜に川に転落して、お気に入りの自転車がおしゃかになってしまった。
小熊さんに助けられたものの、「冬は嫌い、春にしてください」と泣きつく恵庭椎(えにわ しい)ちゃんに、
「春は無理・・・、ナツは呼んだら来るかも」(椎ちゃんの中の人の『くまみこ』つながり)と言ってみたい。
ところで
真冬の夜に椎ちゃんは自転車ごと川に転落したわけですが、この時、携帯で助けを求めた相手は小熊さんでした。
小熊さんを呼んだのは失敗でしたね。
スーパーカブに乗り、颯爽と駆け付けたまではよかったのですが、レスキュー隊も警察も呼ばない上に、「大丈夫?生きてる?」から始まったぐだぐだ救助。
しまいには、寒さを訴える椎ちゃんに上着もヘルメットも貸すこともせず、ずぶ濡れのまま前カゴに乗せて真冬の夜を走り出す。
「椎ちゃん、凍死しちゃうよ」と思わずツッコミたくなりました。
これを見る限り、小熊さんになりきってボケるまでもなく、もとからポンコツでした。
文章:百百太郎