出典:©坂/KADOKAWA/ある魔女が死ぬまで製作委員会
◆泣かぬなら、泣かせてみせよう。
17歳の誕生日に、呪いが発動した!
義母の魔女ファウストによれば、余命1年だという。
余命宣告された見習い魔女メグ・ラズベリーが、死ぬまでに叶えておきたい夢は「酒、たばこ、男、美味い飯・・・ついでに世界征服」
「おっさんか!延命を諦めてるのか!」の言葉にハッ!とする。
「そうだ!不老不死の薬を作ろう!」
そのためには「嬉し涙の結晶」千粒が必要。
「千粒!?無理!やっぱ、諦めた」と言いながらも、とりあえず瓶を持って街へ飛び出す。
メグが得意とするのは「転生魔法」
その使い方とは?
朽ちた大樹に
魔力災害による魔力汚染。それがメグに掛けられた呪いの正体。
赤ん坊の頃に、魔力災害で両親を失い、ファウストに保護されたのだ。
長年、ラピスの街を見守り続けてきた大樹が、魔力汚染されてしまった。
「なんとか残せないか?」
だが、このまま放置しておくと、周辺を砂漠に変えてしまう。堅くて切り倒すことができない、切り株も残せない。焼き払うしか方法はない?
そうこうしているうちに、街中を汚染しようと活動を始めた大樹。根を広げられる前に何とかしなければ!
メグが闇雲に放った転生魔法が、大樹を別の姿に変えてしまった。桜の樹に転生させたのだ。
桜の季節と言えば卒業式。涙、涙がいっぱい。
不治の病人に
魔力汚染で、ベッドの上で苦しむ男児。
放置しておくと、異形のものに姿が変わってしまう。だが、今の医学では手の施しようがない。安楽死させるしかないのか?
人に対して使ったことがない、転生魔法を試してみる。
ケモミミが付いた。これは成功。喜びの涙、爆発!
生活に疲れた人に

出典:©坂/KADOKAWA/ある魔女が死ぬまで製作委員会
街で知り合った少女メアリの首にアザ発見!
それは悪魔との契約の印。ファウストは言う「家族の中に契約者がいる」と。
満員電車、上司の叱責、周りからの嘲笑。家族は支えではなく、逃げ道を失くして追い込むだけの存在・・・精神的に追い詰められた父親が契約者だった。メグに問い詰められ、悪魔の姿に変身する。
今こそ転生魔法発動?いや、しない。縛られてたし。どさくさで体触られたし。
困っていそうな人、悩みがありそうな人に目を付けては、巧みに声を掛け、涙を頂戴する。
その順調に涙の結晶を集める様子を、人はこう評する。まるで詐欺師。
だが、ちまちま涙集めるのもめんどうだ。大災害でも起きれば・・・それから守れば、一度に多くの人から嬉し涙がもらえる。
そこへ都合よくやってきた大津波・・・
悩みが続かない奴だ。転生すればいいのに。
文章:ヒトツメロバ




































