出典:©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会
◆私も学園一位になれるかな?>>>おーほっほほほほ!
政財界やスポーツ界の有名人の子息が通うお嬢様学校・桜心女学園高等部。
周囲から尊敬のまなざしを集めるのは、学園一位と称される黒鉄 音羽(くろがね おとは)。そして学園二位と称されるのは、転校生の鈴ノ宮 りりさ(すずのみや りりさ)。
普段は粛々としている彼女たち二人は、誰にも知られたくない秘密を共有している。
放課後の旧校舎で、それぞれドラムとギターで、爆音を響かせているのだ。
一位と二位。ふたりの掛け合いは、さながらコントの様相を呈している。
来てくれたんだね?
「家のため、母のため、目指せ学園一位!」
そんな学園二位が、廊下で一位とぶつかった。
「ごめんあそばせ」
一位が立ち去った後に、ギターのピックが・・・
落とし物のピックを届けようと一位を探す二位。
はたして、一位は旧校舎の音楽室でひとり、ドラムを叩いていた。
「それがギターのピックだとご存じということは、あなたはギターをお弾きになるの?」
一位のドラムにあわせて、ギターを弾いてみせると・・・
「そんなもんかよ!このド下手くそがぁ!もっと魂の鼓動響かせんかい!」と、二位は一位に高飛車な態度で煽られる。落とし物を届けに来ただけなのに。
もしかして、罠だった?わざとピックを落として行った?拾わないほうがよかった?
私も一位になれるかな?

出典:©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会
街のイベントで、ふたりの演奏を目の当たりにした院瀬見 ティナ(いせみ ティナ)。
バンドへの加入希望でやってきた。
だが、楽器はピアノを触った程度・・・というか、手元が見えないほどの巨乳が邪魔をする。
例え、その胸は学園一位だったとしても、音羽が一位なんだよ。
よしんば音羽が二位だったとしても
意気投合して?ロックバンドを組もうと話し合った一位と二位だが、演奏の後、いつも罵り合っている。
どんな言い方だ?
「おめえの本気はそんなもんかよ!?不燃ゴミが!」
「てめえが足引っ張ってんだろうが!イノシシドラムが!」
一位も二位も関係なく、演奏後のほうが熱い!
一位の音羽は言う。
「自己満足の何が悪いの?自分が楽しみたいのであって、人を楽しませるためにドラムをやっているわけではない!」
自己満足のために一位と自称しているだけで、ホントは二位じゃないの?
文章:ヒトツメロバ




































