出典:©猪ノ谷言葉・講談社/ランウェイで笑って製作委員会
このアニメは講談社の少年マガジンで掲載されている猪ノ谷言葉(いのやことば)の連載漫画を2020年の冬、一クール(全12話)TV放映されました。アニメーション製作はEzo’laが担っています。
夢をあきらめたくない!
このアニメの主人公はファッションモデルをめざしながらも自分の低身長のため、自分の父の会社のモデル事務所「ミルネージュ」のオーディションから落とされ続けていた女子高生の藤戸千雪(ふじとちゆき)と、高校でただ一人の被服部に所属して、心の奥底では将来はファッションデザイナーになりたいと思いながらも、家が貧乏な為、自分の夢をあきらめて高校卒業後、就職を考えていた都村育人(つむらいくと)という少年です。
2人は高校の同じクラスメイトで互いの将来の夢を知るところから始まります。
それから千雪は育人に自分に似合う服を作ってくれないかと頼みます。
そして千雪は育人が作った服を着てミルネージュのオーディションにのぞみ無事採用されるのです。
千雪が採用されたのは育人の作った服のおかげもあり、千雪の父は育人の才能を見いだし、過去にミルネージュに席を置いていたファッションデザイナーの柳田一(やなぎだはじめ)を紹介するのでした。
それぞれの夢の形。
このアニメはファッションの世界を舞台とした作品です。
主人公の千雪と育人はそれぞれこの世界で活躍するにはハンデがあります。
普通、ファッションモデルは身長が170cmはないと通用しないと言われ、千雪の身長は158㎝でした。
そんな世界であるのに彼女は果敢にファッションモデルになるという強い気持ちは変わらないところは尊敬出来る所だと思います。
育人はファッションデザイナーになる為には、大学に進学してファッションの勉強をしてからファッションの世界に入るという道を取るというのが普通なのですが、育人の母親が病院に入院して、彼の下には3人の妹の面倒も見なければいけないという家庭環境であり貧乏な生活をしいられています。
当然、彼の環境ではその道は望むべくもないのでした。
実際、このアニメでは育人が金銭の為にピンチに立たされるという場面に遭遇します。
それを乗り越える場面はこのアニメの見どころのひとつではないかと自分は思います。
文章:針尾