出典:©昆布わかめ/SQUARE ENIX・「最近雇ったメイドが怪しい」製作委員会
突然、両親を事故で失い、ひとりぼっちになってしまった悠利(ゆうり)は小学生。
使用人を全員解雇すると、それと入れ替わるように、リリスと名乗るメイドが押しかけてきて、そのまま屋敷に住み着いた。
なにか企みがあるのでは?
仕事はテキパキとこなすが、時折、妖しく色目を使ってくるし、イタズラっぽく囁きかけてもくる。
恋愛感情とか、もろもろ乏しいゆうりは、天然な物言いでリリスに反撃する。
親がいなくなった途端に始まった、小学生の主とメイドの二人きりの生活は、たちまちあるべき関係が壊れていく。
これはまるで、新婚生活?
これは・・・結婚式の入場?
ゆうりが見せてきた学校のお知らせプリント。
それは授業参観の案内。
「行かせていただきます!」と言ったものの、着ていく服がない!
ていうか、普通の服も持ってないリリス。
相談した知人から借りられたのは、タキシード!
遅れて教室に入ってきたその姿はまるで、新婦・・・ではなく、新郎の入場!
これは・・・初めての共同作業?
「料理を習いたい」と言い出したゆうり。
野菜を切りはじめるが、包丁を使い慣れないゆうりの手元が危なっかしい。
「危ないですよ」とそっと手を添えるリリス。
ふたりで初めての入刀は、にんじん!
これは・・・初夜?
絵の宿題でリリスを描くことにした。
が、なかなかうまく描けない。
そのうちリリスのことで頭がいっぱいになり、眠れなくなってしまった。
「添い寝しましょうか?」と冗談めいて言うリリスに「うん、頼む」と予想外の返答。
初めてのベッドイン!
これは・・・チョメチョメ?
もうすぐ運動会。
運動が苦手なゆうりの玉入れ特訓に付き合うリリス。
加減がうまくできず玉が入らないゆうりに、リリスは姉さん女房のように耳元で囁く、
「やさしく、下から、こうやって入れるのですよ♡」
これは・・・家族計画?
庭に雪が積もった。
リリスが作った「ゆうり雪だるま」を見て、負けじと「リリス雪だるま」を作成したゆうり。
雪だるま二つだけでは、何だか物足りない。
「子供もたくさん欲しいな」といくつもの小さな雪だるまを周りに並べる。
かつて身寄りがない頃、この屋敷でお世話になったリリス。
窮地を知り、メイド服のまま、大慌てで駆けつける。
屋敷に到着した時には、呼吸が乱れ、意識も朦朧としていた。
それから・・・どうしてこうなった?
気が付けば、屋敷でタダ働きメイド生活。
「目つきが怪しいぞ!」
生まれつきだっての!
いろいろ勘ぐられながらも、ゆうりの思わせぶりな言動からして、やがては結婚?と期待しながらメイドを続ける。
「一緒にお風呂に入ります?」
「まだダメだ、それは夫婦になってからだ」
だそうです。
あと10年ほどタダ働きです。
文章:ヒトツメロバ