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『ゴールデンカムイ』第七話「錯綜」【感想】

出典:©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

前回6話は鹿狩りとそれに絡んだ熊狩りの二瓶鉄造(にへいてつぞう)の話でした。またぎの谷垣とともに行動する二瓶は狼との命のやり取りに翻弄されます。

白髪の狼レタラは自分の身の危険を察知し、相棒(アイヌの少女)アシリパさんの元からも姿を見せなくなります。そして今回7話でレタラと二瓶の完全決着となります。

錯綜(さくそう)

二瓶が殺めた熊の数、実に200匹を軽く超える数です。雪山のプロフェッショナルが人生を懸けて追い求めたのが蝦夷狼討伐でした。白狼レタラが姿を現す時、それはアイヌの少女アシリパさんが危険な目に遭った時です。レタラとアシリパさんは『もののけ姫』レベルの絆で繋がっています。

アシリパさんを人質に取る谷垣!。杉元の短剣が谷垣の掌を貫通します。「その子を盾に使うな!!」アシリパさんを担いで逃走した谷垣は鹿垣(しがき)という狩猟用の罠にかかって重症の状態になります。人の良いアシリパさんはすぐに応急措置をとり、アイヌの村へと運びます。一方の二瓶はレタラとの勝負でその狩猟人生に終止符を打とうとしていました。

逃亡する地図

アイヌの村に入った谷垣によると鶴見中尉から聞いた話だが「アイヌの埋蔵金は予想を遥かに上回る2万貫以上」だということが判明します。再び小樽の街で情報収集に奔走する白石は鶴見中尉の仲間の牛山に見つかって逃亡するはめになります。二瓶と白石は同じ刑務所にいた刺青人皮(いれずみにんぴ)の男です。

この時点で7枚ほどのニンピが発見されています。この刺青を組合わせると埋蔵金のありかが見えてくるのです。

蝦夷の白狼

ついに二瓶とレタラの決着がつきました。アシリパさんはどう思ったのでしょう。家族同然のレタラは二瓶との最終戦で家族を引き連れてきました。でも小樽の町では狼は目立つし、危険を察知した馬たちが暴れるし、杉元と行動をともにするのであれば、狼には不利な場面が出てくるはず、、。それもそうだが、絶滅寸前の狼が子供を産んだこと自体が素晴らしいことなのです。

アシリパさんと杉元、白石はもう家族同然の仲です。この先の闘争でこの絆がどのようなドラマを生み出すのか注目です。

 

文章:S.Shinichiro

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