出典:©香月美夜・TOブックス/本好きの下剋上製作委員会2020
本好きの本須麗乃(もとすうらの)は、崩れてきた本の下敷きになって死亡し、異世界転生して門番の娘マインとなった。
本から得た膨大な知識を持つマインを、色んな人が狙ってくる。
そんな中で、マインの周辺で次々と事件が起きるのだ。
インク協会の会長ヴォルフがやられていた
インクの新しい製造法を聞き出そうとマインの居場所を嗅ぎまわっていた先で、何者かにやられていたという。
これはきっと知らず知らずのうちに修羅の国に足を踏み入れてしまい、「名もなき修羅」にやられたに違いない。
うん、違いない。
まさか、マインを殺人犯に仕立て上げて、罪人として他国へ連行する作戦だったってことはないよね?
隣国のスパイが入り込んだ
門番への伝達ミスで他国のスパイが入り込んでしまった。
彼らの狙いはマインを連れ去ること。
これは実は、ベーゼヴァンス神殿長の仕業。
他国の領主ビンデバルト伯爵と手を組み、通行許可を発行してスパイを引き入れ、マインを引き渡そうとしたのだ。
敵はついに強引な手段に打って出た。
知らぬ間に領主の娘になっていた
神殿長や伯爵に追い詰められたマイン。
「困ったら、これに血判を押せ」と青色神官ジルヴェスターから渡されていたペンダントを手に取る。
実はそのペンダントは、養子縁組の契約の魔道具で・・・。
神殿長ら敵とのドタバタの最中にペンダントに血判を押した結果、家族と縁を切って領主の養子になる羽目になってしまった。
青色神官ジルヴェスターの正体は、エーレンフェストの領主アウブ・エーレンフェストだったのだ。
しかもフェルディナンド神官長とジルヴェスターは異母兄弟だという。
もしかしてこれは、神官長とジルヴェスターの仕組んだ罠だった?
もう何も信じられない。
全てがマインを堕とし入れる罠にしか思えません。
あなたならどうやってこの窮地を脱出しますか?
病気の「身喰い」を逆手にとって「わたしはすでに死んでいる」と死んだふりで「おしマイン」・・・なんてのは、どうでしょう?
文章:ヒトツメロバ