出典:© KRM’s HOME / Buddy Daddies製作委員会
「やばい!ガキがいる!」
殺し屋を生業とする来栖 一騎(くるす かずき)と諏訪 零(すわ れい)は殺しの現場で、迷子を保護する。
それは殺したばかりの悪徳ブローカーのボスの隠し子・海坂 ミリ(うなさか ミリ)だった。
以来、殺し屋稼業は休業を余儀なくされ、表向きは一騎はお笑い芸人、零は石油王として、ミリのダブル父親として育児に励む。
小うるさい世話好きの同居人、安っぽいハンバーグの味、川の字で寝る布団の温かさ、つきっきりの子供の看病、フレンチトーストの作り方、サプライズパーティ、運動会の金メダル、観覧車のてっぺんから見た景色・・・
どれも殺し屋では経験できない新鮮な光景に感動し、一般社会に溶け込もうとするものの・・・
そこには殺し屋を・・・現代の必殺仕事人を必要としている、闇を抱える人の姿もあった。
保育士なんてやってらんねえ
普段は穏やかな様子の保育士・羽生 杏奈(はにゅう あんな)先生は、ピアノを弾くと人格が変わる。
ピアノが苦手なのに、卒園式で演奏を強要されることに相当ストレスを感じているようで。
やはり、始末して欲しいのは、先輩保育士や園長先生であろう。
主婦なんてやってらんねぇ
保育園で、父親の仕事を尋ねられたミリの口から、一騎と零が殺し屋だとバレた!
だが、当然信じるはずもなく・・・
いや、普通に生活する上でも相当ストレスがあるのだろう、
「殺されたい!」「旦那を殺して!」
と、SNSに穏やかでない書き込みが並ぶ。
ホテルマンなんてやってらんねぇ
パーティ会場を貸したら、そこで殺し合いを始めて、さんざん暴れ回ってみんな立ち去った。後に残された光景は・・・
死体は転がっているわ、ガラスや食べ物は散乱しているわ、机や壁など弾痕だらけ。
「好き放題やってくれちゃって、誰が片付けると思っているんだ!」
彼らは殺し屋の殺し屋を雇いたいと思っているに違いない。
殺し屋もちょっと休業して社会を見渡すと、ストレスに苛まれている人たちが見えてくる。
時代は色んな怨嗟が渦巻くストレス社会。
殺し屋さんも愕然とするストレス社会。
もしかして裏社会のほうがストレスが軽い?
文章:ヒトツメロバ