この作品が一躍有名になったのは2017年に木村拓哉さん主演で実写版映画が放映されてからだと思います。
それ以前もサブカル的な作品として一定の評価を受けていたようですが、やはりファミリー層にまで注目度が一気に上がったのは2017年のことだったと思います。
不死身の身体
タイトルの無限の住人が指し示すものは、ずばり、不老不死の肉体を言います。不死身の力はこの作品では一騎当千の用心棒として活躍することになります。逸刀流(いっとうりゅう)という派閥の侍に両親を殺された少女の物語です。少女の名は浅野凛(あさのりん)といいます。
また本作の実質的な主人公は凛を守る用心棒の万次(まんじ)であり彼こそが不死身の剣士なのです。逸刀流との軋轢は深まるばかりですが果たして万次は独りで凛を護り通すことができるのでしょうか。
混沌とした世界の孤高の戦士
漫画の作風は『バガボンド』に似ています。『バガボンド』好きでアニメ化を強く望んでいる方は、先ずはこちらで楽しんでいただければ満足できると思います。剣の腕は年を重ねるごとに上達するとは言いますが、この作品ではまぁ年齢の幅が広いキャラクター構成を見ることができます。
作風というか描写やデザインセンスが似ているわけで中身は『ノーガンズライフ』的なものかもしれません。
まとめ
シニカルでミステリアスなこの作品は昨今の流行を先回りしているようにも見えます。そしてそのデザインセンスを評価するにあたって、白黒の原作を色鮮やかなアニメーションに仕上げるのにどんなに手間がかかったのか想像にも及びません。1対300の天下無双・一網打尽を繰り広げるシーンにも注目です。
2020年の今観ても尚最先端のアニメーションです。一度チェックしてみれば必ずハマると思います。
文章:S.Shinichiro