機動戦士ガンダムの一年戦争(宇宙世紀0079)から4年経った時代であり原作の時系列でいうとZガンダムの一つ前の物語ということになります。略称は『0083』で通称『星屑』(ほしくず)と呼ばれています。ガンダムシリーズの中でも唯一オリコン1位を記録した伝説的なOVAアニメです。
『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』あらすじ
後に『ジオンの残光』という形で映画化されたこの作品は「デラーズ・フリート」と呼ばれるジオン軍の1年戦争の生き残りが組織化したものを中心に物語が進みます。連邦軍のパイロットコウ・ウラキはデラーズ・フリートのエースパイロット、アナベル・ガトーと対峙します。機体はガンダム1号機と2号機です。2号機はデラーズフリートの偵察部隊が奪取したものでした。両者は相打ちになり試作機は宇宙空間でバラバラになります。クライマックスでGP03とノイエジールが対峙する場面では敵味方の攻撃が、まるでスターダストの様に入り乱れるシーンになっており見所の一つです。
『コウ・ウラキ、突貫します!』
今作品には今尚愛されているガンダム史上最も優秀な機体が多く現れます。ケリィ・レズナーが搭乗するヴァル・ヴァロは、筆者がガンダム史上最も美しいと思うモビルアーマーです。そして、ガンダム1号機と2号機。2号機に関しては核を搭載しているもので爆発的な火力を持っています。
アナベル・ガトーが最後に搭乗したのがノイエジールという機体です。十字架のような形でジオンカラーのグリーンを主体とした機体は対戦艦用としてもその威力を発揮します。そしてノイエジールに対抗するのが「GP03」とも呼ばれるガンダム試作3号機(デンドロビウム)です。
ガンダムに千手観音のように取り込まれた数々の武器が戦場の過酷さを物語っています。「スペースノイドの自主独立」を描いたこの作品は次なるステージ「Zガンダム」でも及ばない程にモビルスーツ/モビルアーマーの進化が著しいものでした。
文章:Shinichiro.S