出典:©渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル05製作委員会
あらすじ
インターハイ最終日の山で、山岳賞を懸けた勝負を手嶋に持ち掛ける葦木場。
小学生の頃、転校生だった葦木場は、音楽を通じて手嶋と仲良くなり、中学の時には同じ自転車部で走っていた。
レースで中々結果を出せない二人だったが、手嶋は密かに葦木場の中に眠る才能に気付き、山岳賞を獲らせたいと考えていた。
しかし、手嶋と一緒に走れるだけで楽しいと感じていた葦木場は、その気持ちに気付けないまま…二人はすれ違ってしまう。
転校生の支え
転校生であった葦木場は、女子生徒からは声を掛けられる物の、男子生徒からは疎まれていた。
そんな中で唯一、葦木場に近づいた男子生徒がいた。それが手嶋純太だった。
男子の中で孤立しかけていた転校生である葦木場に、自ら話しかけて音楽を通じて打ち解ける事が出来た手嶋。
2人はいつしか、共に行動をする仲にまでなっていた。
2人でロードバイクを見ながら手嶋は笑顔で葦木場に伝える。
「今は200kmムリだけど、これを重ねて行けば行けると思う。だからさ、一緒にやらないか?自転車!」
この言葉がきっかけで、葦木場の自転車道が始まるのだった…。
眠れる才能
中学に上がり、手嶋と葦木場は同じ自転車部へと入部した。
いつも2人でいる事から“アシテシ”と呼ばれていた2人は、他の部員たちよりも遥かに速かった。
しかし、それは練習だけであった…。
レースになると葦木場と手嶋はいつも埋もれて順位が伸びずにいた。
「レース中すごく楽しくなってくると見えるんだ。こうしてああしていけば一番前にいけそうみたいな道がね、スーッて浮かんでくるんだ」
「でもね、ぐっとこらえるんだ。行っちゃうとさ純ちゃんと離れちゃうでしょ?オレがレースやってる理由は純ちゃんと一緒に走るためだもんね」
レース後に雑談を重ねた葦木場と手嶋だったが、この葦木場の発言に手嶋は“チャンス”を感じる。
強い能力を秘めている可能性が高い葦木場を何とかして、勝たせようと努力するようになった手嶋だが、その思いは葦木場に届く事は無く、2人はやがてすれ違っていく…。
全体的な感想
ショタの2人めっちゃ可愛いですね~!
転校生などの浮いた存在である時、手嶋さんのような人が声をかけてくれると非常に助かりますよね!
葦木場は高身長でルックスも良いから女子は騒ぎ、男子が妬むのも頷けますし…。
手嶋さん子供の時から本当に良い意味で調子乗りですね!
中学のレースでは、葦木場の発言から才能を見出して、開花させようと努力していますし…人の為に努力できる男は最高にかっこいいです。
そんな手嶋さんだからこそ、人の為ではなく手嶋さん自身の為に輝いて欲しい所です…。
文章:クラッシャー佐藤