出典:©2021 橘由華・珠梨やすゆき/KADOKAWA/「聖女の魔力は万能です」製作委員会
聖女の召喚が成功したとの一報を受け、駆け付けた第一王子カイル・スランタニアが目にしたのは・・・
ピチピチ女子校生・御園 愛良(みその あいら/アイラ)と、残業上がりで疲れた様子のメガネOL・小鳥遊 聖(たかなし せい/セイ)の二人。
王子が、アイラを聖女と呼ぶにはふさわしいと認めたのは無理のないこと。
だが、しだいにアイラとセイの間に差が付き始め、王子は己の見る目のなさを思い知ることになる。
学んでいる間に
魔物討伐が終わった暁には、元の世界に戻る方法を探すと約束を取り付け、魔法アカデミーに入学し、魔法修行に励むアイラ。目覚ましいスピードで魔法が上達しているという。
一方その頃、セイは研究所に入り、目覚ましいスピードで、通常の1.5倍の効力のあるポーションを作り続けているという。
そしてそれはすでに、魔物討伐に役立たれているのだ。セイは即戦力となっている。
無双している間に
回復役として魔物討伐に駆り出されたセイ。
セイが想いを寄せる騎士団長アルベルトが、魔物の牙の餌食に!
「やめてええええええ!」の叫びと共に発動した、セイの聖女の力は魔物たちを一掃するとともに、傷つき倒れていた兵士たちもたちまち治してしまった。
一方その頃、アイラはまだアカデミーで修行していた。
揉めている間に
すっかり周りから聖女と認められたセイだったが・・・
セイの活躍はウソでっち上げだと、カイル王子はまだ認めない。その王子とリズたちが衝突し、王子は謹慎処分となる。
実は、すべては王子によるお芝居で、無能王子を演じることで、世間の目をアイラから逸らすためだった。
一方その頃、セイは薬草の一大産地への遠征に付いていく気満々で、ポーションの研究と騎士団長アルベルトしか見てなかった。
規格外の能力を見せるセイは放っておいても、聖女として周りが大事にするであろう。
だが、見切りを付けられたアイラはどうなる?貴族に飼い殺しにされるかもしれない。
アイラを守らなければ!王子は苦悩する。
アイラは本当にこの世界では用なしだろうか?
そんなことはない!
この世界には聖水がないと言う。あるじゃないですか!
そんな時こそ女子校生アイラの出番!
聖女のセイに対して・・・
聖水のアイラ。
少なくともセイ以上の至高のポーションになるはずである。
文章:ヒトツメロバ