出典:©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
異能の家系にあって、異能を持たないために使用人同然の扱いを受けてきた斎森 美世(さいもり みよ)。
ある日、斎森家当主によって、冷酷無慈悲と噂される軍人・久堂 清霞(くどう きよか)の元に婚約者として送られる。
名家の娘とは思えない、どこまでも気弱な美世に、清霞がしだいに心を開いていく・・・
実は美世は、異能を持つ名家の中でも一目置かれる薄刃家の血を引いていた。
斎森家、久堂家、辰石家、薄刃家が美世を巡って争う。
異能を持ち合わせていないとされていた美世だが、実は異能があったのだ。
それは「夢見の力」という、対象者の意識に入り込んで洗脳操作するという、異能の中でも特殊とされているもの。
亡き実母・澄美(すみ)が悪用されるのを畏れ、封印したというのだが・・・
それも完全とはいかず、時折暴走し、美世は他人を操っていた?
辰石家当主の場合
美世を嫁にくれるという約束を反故にされた辰石家。美世を誘拐する。
美世は斎森家の蔵の中に幽閉されていると聞き、乗り込んできた清霞と斎森家・辰石家当主との異能合戦となる。
辰石家当主の攻撃は・・・「え、こんな場所で!?」と清霞も驚く火炎攻撃を仕掛けてきた。
結果、斎森家は屋敷が全焼して没落。辰石家は久堂家の監視下に置かれることとなる。
五道 佳斗(ごどう よしと)の場合
斎森家で不当な扱いを受けてきた美世に、唯一味方をしていた使用人の花(はな)。
ある日突然、解雇されて以来、一度も会うことがなかったが・・・
清霞の部下・五道が捜し出し、引き合わせてくれた。
これは操られたのは清霞なのか?五道なのか?
清霞の場合
名家の出とは思えない美世の様子から、身辺調査を頼み、斎森家での不遇な生活ぶりを知る。
「美世に謝罪せよ!」と斎森家へ怒鳴り込む。
美世の一番そばにいる人間なので、操作されていてもおかしくない。
斎森 香耶(さいもり かや)と、その実母・香乃子(かのこ)の場合
攫ってきた美世を蔵の中に閉じ込め、清霞との婚約を破棄せよ!と激しく責め立てる。
・・・完全に操作されておる。
美世の近くにいる者はもとより・・・
天啓と称し、墓を暴かせて異形を目覚めさせ、騒ぎを起こした帝も、美世の異能の干渉を受けた様子。
他にも様子のおかしい人は?美世の異能のせいかも。
「夢見の異能」・・・やっかいな能力です。
文章:ヒトツメロバ