出典:©手塚プロダクション・読売テレビ
「ブラック・ジャック」は、有名マンガ家の「手塚治虫(てづか おさむ)」が1973年に手掛けられたマンガ作品であり、長く読まれ愛される「手塚作品」として伝説的に残り、2003年にテレビアニメとして放送されました。
原作マンガを再現されたオムニバス形式のお話は、外科医である主人公と、命のありかたに視点をおいて深みを楽しむ作品になっています。
あらすじ
「ブラック・ジャック」と名乗る「間 黒男(はざま くろお)」、彼は医師免許を持っていない身でありながら、一人の医者として最高の才能とテクニックを持っていました。
多額のお金を求めますが、もしその金額を支払えない場合は、オペをすることはしないと言うのです。
その二つのことで有名になる彼ですが、それでもそのオペ技術を必要として彼のもとにおとずれる人は絶えません。
命の危機にさらされた人、中には患者がイヌやネコなど、人でないことすらあります。
彼は平等に命を救えるのでしょうか。
声で深みが際立つ
現実にあり得るかもしれないことと、作り話だからあり得ることの二つが作品としておもしろく、「そんな病気が本当にあるなら恐ろしい」とか、「作り話だとわかっていても、現実にありそうな語りをしている」と、当時の筆者は思っていました。
そんな語り口調に深みを持たせるのは声優の「大塚 明夫(おおつか あきお)」さんです。
たくさんの作品で活動されている大塚明夫さんは、2021年現在でも、昔でも変わらない演技力があり、一度聞くだけでも「ああ、大塚さんだ!」とわかる声でブラック・ジャックを演じられています。
まとめ
大塚明夫さんが主演をされていたことに驚く本作ですが、提供されている主題歌も、マンガ原作になぞったアニメーションとしての完成度、それらすべてがとても評価の高い作品になっています。
振り返って視聴すると、懐かしい気持ちと、大人になった今だからこそ聞き入ってしまうことや、他人事にしておけないお話が受け手によって変わるということも見所のひとつかもしれません。
はやり病や心の病気など、それすらも救ってくれるブラック・ジャックはすごい人であり、命を救うということに全力を尽くしつづける姿、人情にあふれていることが「本当に現実にいればいいのに」と思わせてくれますよね。
文章:新堀