出典:© 昼熊・KADOKAWA/「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う2」製作委員会
◆気づくと、青い空も白い雲も集落もあるダンジョン迷宮の中で、自動販売機になっていた。
各階層で魔物たちが暴れる事案が多発。それは全てのダンジョン階層の支配を目指す魔王の幹部・冥府の王の仕業。
魔物を操る冥府の王を討伐すべく、冒険者が会する。が、それは罠だった。
裏をかいて、守りが手薄になった集落を魔物たちに襲わせるのだ。と、冥府の王はご丁寧にもペラペラと策略を語って消えた。
かくして、各階層へ魔物討伐巡りすることになった、自動販売機・ハッコンたち一行。
そこには、去る人あれば、来る人もある。
味方から敵へ
呪いによって息子が眠りから覚めない。
最下層へ行けば、呪いを解く手がかりがあるかもしれない。
冒険者PT「愚者の奇行団」団長ケリオイルとその一家は、ハッコンたち討伐隊を裏切り、最下層に拠点を置く冥府の王と手を組むと、去って行った。
靴狙いの味方
治癒担当の聖職者ヘブイ。ある時、恋人にレアアイテムのブーツをプレゼントした。
その恋人は盗賊に襲われ、切断した足ごと、ブーツを持ち去られたという。
手がかりはブーツのみ。
ヘブイは他人の足元ばかり気にして、犯人捜しをしていたら、靴フェチになったという。
彼はどこまでも付いてくる、そこに汗臭い靴がある限り。
敵か味方か?

出典:© 昼熊・KADOKAWA/「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う2」製作委員会
道中出会ったキコユは、その手で触れた者の心の声を聞く能力がある。この能力で、ハッコンの声をみんなに伝える役を担う。
だが、ハッコンにとっては敵でもある。彼女が持ち歩く「畑の欠片」は、魔物を肥料として吸収する。さらに作物を一瞬で実らせることもでき、キコユの新鮮野菜料理に誰もが飛びつくのだ。
これで自動販売機の食品には、誰も見向きしなくなる。投入口にお金を入れてもらうことでエネルギーにしているハッコンにとって、この状況は死活問題である。
「眠っている息子」を残して、逃げてしまったケリオイル。
戦闘中に大人の階段を上ってしまったキコユ。
戦闘中はやることがないと、ハッコンから飲み物を購入する余裕を見せる支援職ヘブイ。
もしヘブイの姿が見えなければ、近くの下駄箱を開けてみるといいだろう。
彼はきっとそこにいる。
文章:ヒトツメロバ





































