出典:©許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト
あらすじ
W杯3回戦。強豪スイスにダブルスで2連敗を喫する日本代表。
そしてS3、3タテを狙うスイスは主将でプロであるアマデウスが登場。
それを見て、自らが戦うため選手交代を告げようとした平等院だが、阿久津は譲らなかった。
平等院は「負けたら日本へ帰れ」と宣告し、阿久津をコートへと送り出す。
だが、試合開始早々に阿久津はアマデウスの「闇-ダークサイド-」に封じ込められてしまうのだった…。
ダークサイド
強豪スイスにダブルスで2連敗してしまった日本。
続くシングルス3では、なんとプロ選手であるアマデウスが出て来るのだった。
アマデウスの姿を見た平等院は、自分が戦う為に阿久津に代われと告げる。
しかし、阿久津は平等院を睨みつけながら拒絶する。
「よし、行け。ただし、負けたら日本へ帰れ」
「上等だ」
プロ選手であるアマデウスを相手に、中学生の阿久津が臨む事になった。
いつもより動きにキレがある阿久津だったが、それでもアマデウスには到底及ばない。
「俺のテニスはダークサイド」
アマデウスのダークサイドにより、コートに倒れて動けなくなってしまった阿久津だが…。
10人の阿久津
ダークサイドにより、5-0でストレート負けを迎えようとしていた阿久津だが、出血しながらもなんとか立ち上がる。
一方、阿久津の試合が気になった越前リョーマも、会場に来て阿久津の姿を見届けていた。
ダークサイドから立ち上がり、巨大な光を放つボールを打ち返した阿久津は新たな“意識”を手に入れる。
「第8の意識、無没識」
これにより阿久津は覚醒。一度に5人に分身し、5種類の攻撃姿勢でアマデウスを翻弄する。
しかし、プロ選手であるアマデウスの順応は早かった。阿久津の本体を炙り出してラリーが終わることなく続く。
ラリーの応酬となった阿久津の靴は血で真っ赤に染まり、血を噴出しながらも阿久津は走り続けていた。
「阿久津仁!お前の最大弱点は無没識で酷使した足!このトップスピンロブに追いつけはしない!6体になってもこのワンポイントは譲らんぞ!」
しかし、阿久津の分身は10体にまで増えていたのだった。
全ての力を出し切って、現役プロであるアマデウスからワンゲームを捥ぎ取った阿久津は、ここで力尽きるのだった…。
全体的な感想
阿久津は相変わらず阿久津って感じがして良いですね!
高校生相手にも、阿久津らしい姿でモノを言う。さすがです。
平等院の口から出た、負けたら日本に帰れという言葉も中々にエグイですけれどね…。
試合も中々にしんどいものでした。阿久津の靴が血まみれになった時は、普通にホラーでした。
恐怖しかない!見た目も血の音も嫌すぎる!そこまでして、1ゲームを捥ぎ取ろうとする阿久津の不屈の精神力に脱帽です。
阿久津はキャラクターとしては怖いですが、テニスをしている姿はめちゃくちゃかっこいいですね!
本当に日本へ帰ろうとする阿久津でしたが、どうやって1人で帰るのでしょう。中学生が1人でって凄くない…!?
阿久津に帰って欲しくないし、また試合に出て欲しいものです!
文章:クラッシャー佐藤