出典:©田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会
幼馴染の小舟 潮(こふね うしお)が海で溺れて死亡したと連絡を受け、網代 慎平(あじろ しんぺい)は、和歌山の日都ヶ島(ひとがしま)に帰省してきた。
潮の妹、澪(みお)から、事故の前に潮がドッペルゲンガーを目撃していたことを聞き、島の言い伝えを思い出す。
それは、ドッペルゲンガー(影)がその人間と入れ替わるというものだった。
潮の死因にその影の存在がちらつく。
入れ替わる側にしても、替わられる側にしてもどっちも命懸けなのだ。
拳銃でズドン!
澪も慎平もコピー・・・ドッペルゲンガー作成済み。
あとはオリジナルを始末するだけだ!
駐在の凸村の影から拝借した拳銃で、慎平たちの頭を撃ち抜いて殺害する澪の影。
ところがここで思わぬことが起きたのです。
それは慎平が能力者だったこと。
タイムトラベル能力を持つ彼は、殺しても時間を遡ってやり直しされてしまうことを慎平の影から知らされる。
だったら、達磨にして樽の中にでも押し込んで「生かさず殺さず状態」にしておけばいいじゃない?
包丁でザクザク!
物陰に潜んでいたところを、セーラー服姿の澪の影に見つかり、包丁で刺殺される慎平。
影とはいえセーラー服女子に包丁でザクザクされるだけでなく、スカートの中を覗きながら死んでいく・・・
「こんな死に方、なかなかないぞぉ~」と死んでいく慎平を励ましたい。
玄翁でドカン!
ドッペルゲンガーであることは影を見ればいい。
やつらの影は踏まれることを嫌い、アリからも避ける。
こうしてドッペルゲンガーであることがバレると、黒ずくめの女が玄翁を持って自宅に押しかけてくるのです。
しかも食事時に。
お父さん頭潰されて消滅。
お母さん破裂。
「こんなん見せられたらもう・・・ご飯、喉通らへん」
ところで、タイトルの「レンダ」はどこから?
お答えしましょう。
小早川さん宅の前で慎平に声を掛けてきた陽気な汐見おばさんが「コバちゃーん」からの玄関チャイムを「ピンポン、ピンポン、ピンポン・・・」と「連打」していましたね。
夏の日に玄関チャイムを連打する。
なので「サマータイムレンダ」なのです。
知らんけど。
文章:ヒトツメロバ