映画でこの作品を知った人は多いでしょう。釣りがしたい!と思うきっかけになった人もいるでしょう。針を落とすと、後は待つだけ、の釣りというレジャーに飽きた頃にこの作品を思い返して再びロマンを取り戻す人も多いでしょう。
ハマちゃん(浜崎伝助)の伝説はいつでも釣りの楽しさを思い出させてくれます。
釣りにのめりこむハマちゃん
主人公はハマちゃん(浜崎伝助)という一介のサラリーマンです。上司の佐々木課長に釣りに連れて行ってもらったのをきっかけに、釣りバカになってしまったハマちゃんとそれを取り巻く色々な人々との一期一会の物語です。
自分の会社の社長「スーさん」こと鈴木一之助のことを暫く釣り好きのお爺ちゃんだと思い込んで、釣りをレクチャーする序盤から、その関係に気づいてしまったハマちゃんの姿まで、そして無礼講での釣り仲間として深める絆と、とにかくユニークな設定で物語は進みます。
重要なスーさんの存在
ゼネコンの会社の万年平社員である浜崎伝助が仕事への集中力を一欠片も見せず、昼も夜も暇さえあれば釣りの事を考えている正真正銘の「釣りバカ」の物語です。ある意味、個人として「釣りバカバブル」の状態にあるのは、スーさんのお陰なのだと思います。
明るくて暖かい登場人物に心がほっこりする
キャラクターがとにかく前向きでポジティブ!
ハマちゃんの奥さんの美知子(みちこ)さんの暖かさも、労働と喧騒の只中にいる大人たちにとって、心に染み渡る素敵なキャラクターとして描かれています。
そしてみちこさんに存分に甘えてしまうハマちゃんのキャラクターがこの作品の一番の魅力でしょう。幅広い層から支持を受けるこの物語には実写・アニメ・漫画とそれぞれに特色のある胸に響くストーリー性があります。
文章:Shinichiro.S