出典:©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA
今の僕にはビタミンCが足りないと、肌で分かりました(挨拶)。
と、いうわけで、フジカワです。
青年期に夢中になったマンガである『花の慶次~雲のかなたに~』の公式YouTubeチャンネルが、令和の今になって開設されたらしく、喜びの舞を奉納したい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の記事は、「『地獄楽』第九話『神と人』を観たよ!」とかいった話です。
あらすじ
一刻も早く妻に会う。
その一心で、画眉丸は単独行動を起こし、島の中心部である蓬莱を目指すのだが……?
バトる!
さて。結論から申し上げれば、今話はまたバトルメインの回です。
愛の力は強いのか、「妻に早く会いたい」一心で、画眉丸は、他の一同が寝ている夜に、一人で行動を起こします。
山田朝ェ門仙太が言うには、
「分からない事が多すぎるから、ある程度謎が解明されてから動いた方がいい」
とのことなのですが、「じゃあ、そのある程度ってのは?」と聞くと、仙太もゴニョゴニョ。
まあ、画眉丸が単独行動を起こした理由は分かりますよね。
最終目的が明確に定まっている、さらには競争相手がいる身なら、悠長に構えていられない。
まして、監視役が寝ているなら、またとない好機。
深い霧の中を進む画眉丸。やがて、どう考えても人工物である、巨大な門の前に。
どっこい、ここで天仙の一人、「朱槿(ヂュジン)」と遭遇します。
人間は排除するスタイルの天仙達ですから、当然、画眉丸とも戦闘になります。
死亡フラグをへし折る男!
規格外の戦闘力とタフネスさを誇る、我らが画眉丸ですが、いかんせん相手は、打撃も斬撃も効かない。
すさまじい打ち合いになるのですが、どれだけ(人間相手ならの)致命傷を負わせようが、あっさり再生する。
ただ、そんな技の応酬の中、画眉丸の蹴りの一撃が、相手に効いた一瞬が挟まります。
なぜ効いたのか? が、画眉丸にも分からない。考えるより先に、朱槿の力に圧倒される。
普通の人間相手なら、オーバーキルのn乗ってぐらいにボロボロにしたところで!
朱槿の身体から花が咲き始めたかと思うと、そのまま、花の化け物に。
超圧倒的な力で、画眉丸に深手を負わせます。
しまいにゃあ、画眉丸が「これは夢なんじゃ?」と思うまでに。
追い打ちを掛けるように、そこで画眉丸は、妻の夢を見ます。
すわ、死亡フラグか!? と思われるんですが、主人公が死んだら話が続かない!
ですが、バッキバキに身体を砕かれ、出血も大量。普通ならとっくに死んでます。
画眉丸の脳裏をよぎる、長の教え。
「死ぬ間際は、相手に最大限の痛手を与えろ」
それに従い、最後の力で窮地を脱する画眉丸ですが、朱槿を倒すまでには到底至らない。
と、思わぬ助けが入ります。それは、神仙郷の住人である、メイ。
彼女の力で、画眉丸はとりあえず朱槿からは逃れられたのですが……
次に目を覚ますと、巌鉄斎と山田朝ェ門付知が。
ボロ雑巾な画眉丸を見て、「殺(や)り時かあ?」とにやつく、巌鉄斎の言動は自然。
なんせ、競争相手を蹴落とさなくてはなりませんからね。
そこで、次回へ続きます。
他の一行は?
仙太は、謎の量に対して頭のキャパが追いつかないのか、オーバーヒートしてしまっています。
画眉丸に勝手を許してしまったことに、とにかく平謝り。
後を追おうにも、霧の深さに怖じ気づいて、あっさり諦める、よく言えば慎重派、悪く言えばヘタレ。
他の死罪人の安否は、別に関係ないんじゃ? と、もっともな理屈を展開する杠ですが、佐切は心配そう。
この辺、画眉丸に対しては任務として割り切れていない、ほのかな佐切の「情」を感じます。
ところが、木人が「メイを探すために、蓬莱へ向かう。自分は霧の中でも迷わない」と知るや、ころーっと杠が態度を変える。
その際の、佐切のジト目が芸コマでした。
かくして蓬莱へ向かう、画眉丸を除く一行ですが、その途上、木人から、色々説明が入ります。
曰く、天仙は全部で七人いることや、天仙郷に住んでいた人間は、死よりも先に身体が「樹木化」すること。
そして、話している当の木人も、元は人間の姿だったことなど。
化け物×7!
で、ですね。くだんの天仙達オンリーの場面も挟まります。
総勢七人。曰く「家族」とのことですが、元々は、一人が分裂したとのこと。
定例報告らしく、島に上陸した人間達のことを話し合う中、セリフはないですが、意外な事実がカットイン。
半殺しにされて穴の中へ突き落とされた弔兵衛ですが、なんと、ボロボロになりながらも這い上がってくる。
まさしく「手負いの獣」、要は「一番怖い」。
ただ、桐馬の生死は不明。
この辺、仮に桐馬が死んでいたなら、弟の仇ってことで、弔兵衛がもっと怖くなる可能性が。
同じく、ヌルガイと士遠のカットも入るのですが、泣きながら決意を固めた風なヌルガイに対し、首を横に振る士遠。どういうやりとりかはちょっと分かりづらい。
天仙は「神などではない、化け物だ」と、画眉丸は見抜くのですが、その事実と、攻略法があるのか? とは別問題。
一人でも厄介な天仙が、七人。
これらを排除しないと、仙薬は手に入らない模様。
終盤戦!
さあ、残り四話で、どう区切りを付ける?
お約束的には、主人公のパワーアップですが……
ちょっと先のあらすじをうっかり見る限り、その方向性のようですね。
ただ、「どこがどう?」というのは、まだ分かりません。
無双も爽快と言えばそうですが、個人的には、もそっと苦労して欲しいと思います。
んじゃまた。
文章:フジカワ