出典:©殆ど死んでいる・KADOKAWA刊/異世界おじさん製作委員会
あらすじ
「プロ野球で稼ぐのはどうです?」魔法を使ってガッポリ年俸を稼ごうとおじさんたちに提案する藤宮。
しかし高校時代、野球部員たちが炎天下で毎日練習する姿を見ていたおじさんは、ズルをするような真似はしたくないと却下する。
「俺もエイリアンソルジャーに打ち込んで汗を流したから気持ちが分かる…」と、真面目な表情で語るおじさんに呆れる藤宮とたかふみ。
そんな二人を尻目に、おじさんは異世界で暗殺されかけた話を始めるのだった…。
暗殺者・メイベル
異世界で暗殺されかけた話を藤宮とたかふみにするおじさん。
別の街からずっと付け狙われていたおじさんは、ダンジョン攻略でヘトヘトになった所を奇襲されたと口にする。
その暗殺者はメイベルだった。
おじさんの足を氷で覆い、おじさんに乗りかかったメイベルは口にする。
「あなたが魔炎竜を凍神剣で封印せずに倒してくれたおかげさまで!」
「剣を護り次代に繋ぐ!私そんなしょうもない義務から解放されましたよーっと!」
皮肉に語るメイベルだったが、おじさんには一切通じていなかった。
そして、なぜ剣を抜かないと尋ねるメイベルにおじさんは、こう返事する。
「お前からは殺意を全く感じなかった」
おじさんはその後、メイベルの顔色を心配し始める。そんなおじさんの姿にメイベルは顔を赤らめて氷を解くのだった…。
働きたくない!
落ち着いたメイベルに、何があったか尋ねるおじさん。
「帰ったらおうちが薪にされてて、今後は自分の食扶ちは自分で稼げって村長が…それが嫌なら村で飼育するって」
どうやら氷の一族に鬱憤が溜まっていた村長と村人たちが、メイベルに強く当たっていたようだった。
その後も話を聞くおじさんだったが、メイベルはどうしても“働きたくない”と口にする。
メイベルに自分の人生観と“強さ”を教えるおじさんに、メイベルはまたも顔を赤らめるのだった…。
全体的な感想
メイベル再登場!暗殺者と化したメイベルの表情が物凄く良かったです!
それでも“殺意がない”と分かりきっていたおじさんは凄いですね。
あんな表情の人を見たら、“殺意しかない”と思ってしまいそうですが…!
おじさんに見抜かれて懐柔されたメイベルが可愛かったです。
やっぱり人は、自分の魅力に気付いてくれる人に惚れちゃいますよね。
それでも最後はやっぱり…おじさんはおじさんだなぁという展開になってしまいましたが!
永遠にフラグを立てて自分で壊すスタイル…嫌いじゃないぜ!
文章:クラッシャー佐藤