大人気映画のリメイク版『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』暴走するミュウツーを止められるのは誰?
人気作が満を持しての復活劇
1998年に公開された『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』がパワーアップして、再び劇場公開されたのが、今作の『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』です。
公開は2019年で、優れた脚本により、世代を超えて愛される圧倒的パワーの感動作になっています。
運命の出会い
伝説のポケモン『ミュウ』の化石に遺伝子操作を加えて、生まれた『ミュウツー』は、悪い研究者たちにより、アーマーという名の制御装置を付けられて、自制の効かない道具にされてしまうところでした。ミュウツーは悟りました。
自分が利用されるために、生み出された存在だと気づいたミュウツーは、呪縛から逃れるため悪い研究者たちを振り払い、その研究所でポケモンたちのクローンを作ります。
その中には、ピカチュウもミュウもおり、研究所はポケモンたちの本能的淘汰(ほんのうてきとうた)の心理により『クローンとオリジナルがただの1匹になるまで戦い続ける』という過酷な状況になりました。
主人公のサトシ達は、ポケモンたちを救えるのでしょうか。
あくまでテーマは『平和的進化』
そもそも『ポケットモンスター』と呼ばれるものが科学的進歩の象徴ではなく、自然に生まれたものだったということが40歳の筆者には神秘的に思えて、意外な設定でした。
でも自分が子供だったら、そこにある差は絶対的に世界観を変えてしまうものなのかなとも思いました。
ということで、遺伝子操作で生まれた『ミュウツー』は何を思う?
そして劇的に復活したミュウの想いは!!本編では、そこまで詳細に説明されていないので、そこは子供たちの想像に任せる部分なのでしょう。
まとめ
大人の目で見ても、ピカチュウとクローンピカチュウが戦う姿には胸が痛む想いでした。
そんなピカチュウとサトシを大胆なまでに脇役において、苦悩するミュウツーの姿に感服しました。
今回ミュウツーの声優を務めた市村正親(いちむらまさちか)さんの声には、若干の違和感を感じましたが、子供達は意外と渋くて貫禄のある市村さんの声を自然に受け止めていたのかもしれません。
先入観がない分だけ、迫力のある先人の落ち着き払った声として受け止めているかもしれませんね。
この作品は、次の世代まで語り継ぎたい作品です。
文章:S.Shinichiro