出典:©︎2024 成家慎一郎/KADOKAWA/フードコートで、また明日。製作委員会
◆普段、ぼっちの女子校生が、フードコートで騒いでいる。
教室では誰とも話さず、物静かに、いつもケータイをいじっている和田は、黒髪ロングの清楚系。「お嬢様だ!」「畏れ多い!」と、誰もが距離を置く。
そんな和田が学校帰りに必ず立ち寄る場所がある。
それは駅近のショッピングモールのフードコート。そこで他校の生徒の山本と落ちあい、他愛のない話で盛り上がる。
山本は和田の何なのさ?
守護者
「自転車に乗った中学生に胸を触られた」という山本。
フードコートで痴漢の話題で盛り上がった後、すっかり暗くなった夜道を和田は、一人帰りを急ぐ。
痴漢の話をした後だけに、木々の揺らぎですらギクッとなる。とうとう自販機の明かりから離れることができずに泣きべそ。
そこにタイミングよく現れた山本と、ふたりで帰宅。
都合のいい女

出典:©︎2024 成家慎一郎/KADOKAWA/フードコートで、また明日。製作委員会
小学生時代の同じクラスの男子・滝沢の話を持ち出す和田。
「スカートめくりの滝沢」と異名を持つ彼だが、和田だけはめくられなかった。
「なぜだ?私は女に見られてなかったのか?男と思われていたのか?」
不満を口にする和田だったが、直接本人の口から、当時和田のことが好きだったからと聞き出し、溜飲を下げる。
後日、フードコートに滝沢が彼女を連れて現れた。和田と山本で「幸せになれよ」と、その場を取り繕うが・・・
滝沢の彼女は・・・まるで和田のクローン。
イケメン王子
クレーンゲームに夢中の和田。大好きなゲームキャラのフィギュアがなかなか取れない。
お金だけが虚しく浪費していく中、いつの間にか和田の背後に立っている山本。
どれほどご執心なのかを語らせた後、山本が一発で獲得してみせる。
珍しく山本がなかなか現れない。
メールを送るも返事がない。電話番号も知らない。住所すら知らない和田。
それを聞いた和田の同級生・斉藤さんはいう「何でだよ?友達じゃねえのかよ?」
それ以前に山本って、空想上の友達じゃねえのかよ?実在してるのかよ?
黒髪ロングの陰気な女子校生が一人で、ぶつぶつしゃべってたら怖いわね。距離も置きたくなるわさ。
文章:ヒトツメロバ





































