出典:Ⓒ吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
あらすじ
~タイトル『恋柱・甘露寺蜜璃』~
炭治郎たち3人は憎珀天の攻撃に押され気味になり、とうとう炭治郎は木の竜に飲み込まれ、禰豆子は腕を木に挟まれ、玄弥は木に胴を巻かれ、3人とも身動きが取れなくなった。
炭治郎は押し潰される寸前まで追い込まれたが、自分で技を出すこともできない状態に…
ギリギリのところで恋柱・甘露寺蜜璃が3人の元に到着、一気に木の竜を切り刻み3人を救出した。
形勢逆転するかに見えたが、甘露寺は半天狗の本体が憎珀天ではないことも、首を斬っても倒せないことも知らずに憎珀天に接近した。
炭治郎が大声で甘露寺に呼びかけるが、その時には既に甘露寺は憎珀天に近付きすぎてしまっており、攻撃を避けられない状況に追い込まれてしまったが…
特異体質
炭治郎・禰豆子・玄弥の3人がかりで全く歯が立たなかった憎珀天の木の竜を、蜜璃ちゃんはリボンのような刀で華麗にバラバラにしていました。
刀もすごいですが、それを使いこなす蜜璃ちゃんの動きがしなやかで美しい。
もちろん、その刀を作った鉄珍様もすごい方です。
柱ってやっぱりすごく強いんだな…と思いました。
あの動きが可能なのは、蜜璃ちゃんの特異体質のおかげです。
筋肉が常人の8倍あるという、体を鍛えている人だったら羨ましいかもしれない体質です。
でも、十代の女の子だったら辛いと感じる人の方が多いでしょうね。
特異体質と言えば、玄弥も鬼を喰い一時的に鬼になるという驚異的な体質です。
玄弥は呼吸も使えず身体能力も低い…とコンプレックスに思っているようですが、その代わりに銃を扱えたり、鬼喰いをして柱になろうと努力をしています。
蜜璃ちゃんも玄弥もコンプレックスを卑屈に捉えず、それをバネにして頑張る生き方をしています。
コンプレックスとどう向き合うか?を蜜璃ちゃんと玄弥が教えてくれました。
どうせなら、前向きにコンプレックスを活かして生きていきたいですね。
蜜璃ちゃんのお見合い
蜜璃ちゃんにヒドイことを言ったお見合い相手の男性に「あなたの方がおかしいです」とみなさん思ったと思います。
人を平気で傷付けられる人、そんな人と結婚しないで良かったですよ、蜜璃ちゃん。
髪を黒く染め、力も弱く小食のふりをしたら蜜璃ちゃんと結婚したいという男性が現れました。
鬼殺隊の中では恋柱・甘露寺蜜璃は可愛い人、蟲柱・胡蝶しのぶは綺麗な人と誰もが言いますよね?
やはり、一般人は『普通』を求めるのでしょうか?
蜜璃ちゃんがお見合いをしたのが大正時代、令和の今でも『個性の強い人』が良く思われない傾向はありますもんね。
心の傷は目に見えないですし、なかなか癒えません。
特に身体的特徴を悪く言うなんて、人として一番してはいけないことです。
まとめ
悲惨な過去を背負って鬼殺隊に入る隊員が多い中、婚活目的で鬼殺隊に入ったという蜜璃ちゃんに最初「え?」と思った方も多いと思います。
ですが『甘露寺蜜璃』というキャラは今の十代の女の子の悩みを凝縮したキャラのように思います。
大正時代は十代で結婚でしたが、今の十代の女の子は恋愛に悩む年頃です。
恋がうまくいかない、運命の人に憧れる気持ち、周りの友達には彼氏ができていくのに自分には彼氏ができない焦り…お見合いがうまくいかない蜜璃ちゃんと重なります。
筆者は最初、一瞬だけ蜜璃ちゃんを不真面なキャラだと感じてしまいました。
今は、蜜璃ちゃんは恋する乙女を再現して、自分磨きが大切だと身をもって教えてくれるキャラだと思っています。
文章:天蔵