出典:©田河水泡/講談社・エイケン
アニメ版『のらくろ』は戦前に連載され大人気長期連載された『田川水泡』原作の『のらくろ』を戦後に昭和レトロブームが起きアニメ化した作品です。
人気漫画だったので、戦前にも5作モノクロアニメーション映画化がされ本作の後にも1作TVアニメ化されています。
あらすじ
ストーリーは野良犬で天涯孤独の『野良犬黒吉』通称『のらくろ』が犬の軍隊の『猛犬連隊』に入って軍隊生活をすると言う物です。
のらくろはマイペースで大ぐらいのズボラでドジな所もありますが、いざと言う時には勇気と知恵を駆使して活躍していきます。
原作者の田川水泡は落語作家でもあるので、アニメ版もギャグが落語的で面白くテンポも良いです。
原作と違いのらくろは、階級が上がらず最後まで軍隊で一番下っ端の『二等兵』のままです。
軍隊描写もデフォルメが効いていますが、今のアニメによりもリアリティを持って描かれています。
兵器やメカも今の目で見るとしんどい所もありますが、多種多彩に出てきてモデル兵器やメカの特徴も良く描かれています。
見どころ
BGMに軍歌が使われている所も特徴で今のなっては逆に新鮮です。原作では猛犬連隊内に女性キャラはいませんが、アニメ版では従軍看護婦の『ミコちゃん』が出てきます。
今では伝説的な大御所声優の『大山のぶ代』や『納谷悟朗』や『肝付兼太』等が声を当てている所は見所、聴き所があります。
まとめ
日本TVアニメ黎明期から現在まで現役のアニメ脚本家・小説家の『辻真先』が脚本を執筆している所や、オープニングとエンディングの歌の作詞を『アンパンマン』作者の『やなせたかし』が手掛けている所が今の目で見ると豪華に見えます。
今現在、視聴しようとすると再放送を待つかDVDBOXを買うしか無いのが残念な所です。
文章:北山南河