出典:©XEBEC・竜宮島役場
あらすじ
竜宮島で平和に対する疑問もなく普通に暮らしていた少年、真壁 一騎(まかべ かずき)は、祖国である日本に行っていて長らく疎遠であった幼馴染の皆城 総士(みなしろ そうし)に緊急の事態を告げられて促されるように人型決戦兵器・ファフナーへと搭乗します。
彼が最初にファフナーから見た景色は、これまで不動で変貌しないと思えることさえできる平和がもう既に瓦解していて、惨劇から遠ざけるようにされていただけだったのを知ります。
既に人類は、フェストゥムの侵略によってその種の全滅の危機に晒されていました。
金色の夕焼け
西暦2146年、竜宮島という場所にひと際綺麗で、神々しささえ覚えてしまう金色の夕暮れが訪れました。
長らく平和を守り続けてきた島民を地獄へと引導を渡す存在、光り輝いて現れたものは未知の生命体のフェストゥムです。
彼らは見合う人間に「あなたはそこにいますか」と、存在を確認する問いかけを行い、人類へ対話を図ろうとします。
重い背景
人類がフェストゥムに対抗するために作られた兵器「ファフナー」
戦っている動作の重厚感もロボットアニメとして興奮ができますが、人類が生き残る為、次の世代へ希望をつなぐという大きな責務を若い子どもが背負っていかなくてはならないというあまりに重いストーリーが、一層に戦闘シーンを緊張で張り詰めさせます。
また、敵の問いかけに応じるドラマはあまりに異彩で、綺麗であり、戦いに勝つという目標を掲げる他のロボットアニメーションとは、一風違ったファンタジー色が強いお話です。
分かり合うことの難しさ
人という生き物は問いかけに言葉で答えることができる生き物です。そして、そこには人にしかない感情があります。
それがどんな問いかけだったとしても、声と笑顔で返す人がいれば、問われたことには答えないことも選べます。
中にはフェストゥムが怖いからと戦うことばかりしかしない人間もいます。
この物語の中では自分たち人間と同じ言葉を使って、フェストゥムから見て、人類という未知の生き物に存在の是非を問いかけています。
そうして呼びかけあって、お互いがどういう存在かを理解をするために、接触を繰り返す物語が構成されていきます。
文章:新堀