出典:©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会
シーズン2を見終えて
『攻殻機動隊 SAC_2045』シーズン1の感想(https://lanobeco.com/?p=10050)からだいぶ間が空きましたが、ようやくシーズン2を見終えました。
シーズン1の最後ではトグサが失踪してしまう、というとても気になるところで終わっていたので、シーズン2ではまずトグサが無事かどうかが一番気になっていました。
攻殻機動隊シリーズ全般に言えることですが、かなり難しい内容でした。
字幕無しで見ると余計に分からなくなりそうなので、字幕機能にだいぶ助けられました。
プリンについて
シーズン2では江崎プリンがどうしてバトーを慕っているのか、が判明しましたね。
シーズン1を見ているときはてっきり「バトーを慕っているタチコマを擬人化したようなキャラクターなのかな?」と思っていました。
エンディングでは少佐、バトー、トグサの他にプリンも結構目立っていて、シーズン2では彼女の存在が重要になってくるのかな?と思いながら視聴しました。
予想は…一応当たっていました。
Nぽ?101号室?
今回の物語は「N」と呼ばれるものがいます。物語の最後の方でNがどういう存在なのか?の説明がありました。
そして「Nぽ」や「101号室」というワードも登場しますが、はっきりとそれらが何かの説明がありませんでした。(筆者が見落としているだけの可能性は有り)
NとNぽは違う存在で、Nぽだと分かると101号室に連れて行かれる…ということぐらいしか分かりませんでした。
101号室がどんな場所なのか、最後までずっと気になっていました。
シーズン2を見終えてから調べてみると、「1984年」という小説に101号室が登場し、それが元ネタとなっているようです。
「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」でもJ・D・サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」などの作品から引用している部分があったので、今回も読書家の方ならピンと来たのかも知れませんね。
素子はすぐにどこかに行ってしまう
どうして素子はいつもどこかに旅立ってしまうのか。
きっと彼女なりの考え、ゴーストの囁きによって…なのでしょうね。
最後のバトーとのやり取りは過去作の台詞を上手い具合にアレンジしているのが良かったです。
全体的な感想
フル3DCGなので、アクションシーンの見ごたえは抜群でした。
ポストヒューマンの独特な動き方はフル3DCGだからこそより際立っていると感じました。
シーズン1では普通に喋っていたタカシがシーズン2ではほとんど自分から話さず、彼が何を考えているのか?がとても気になりました。
タチコマがタカシに同調してしまったり、公安9課のメンバーが危険な目にあったり、過去作から見ている筆者にとってはハラハラする展開が多かったです。
でもトグサが無事だったことや、シーズン1に登場していたオモシロとの再会などホッとする場面もあって、何とか最後まで平静を保ちながら視聴することが出来ました。
元ネタを調べてからまた改めて視聴して、理解を更に深めたいと思える作品でした。
攻殻機動隊シリーズが好きな方や、難解な物語が好きな方、文学が好きな方も楽しめると思います。
文章:大葉勺々