出典:ⓒ藤子スタジオ/シンエイ
1980年代に、まだ幼かった子供達に大人気を誇ったテレビ・アニメ・シリーズです。「オバケのQ太郎」と「怪物くん」の間に原作が描かれたもので、、藤子不二雄Ⓐ名義で描かれたものです。漫画の連載終了直後に藤子・F・不二雄名義で描かれた「ドラえもんが」発表されており『忍者ハットリくん』は、同作に対してかなりの影響をもたらしたと考えらます。
ドラえもんは押入れで寝ますが、ハットリくんは?
主人公のケンイチとハットリくんの出会いは突然でした。ある夜ハットリくんがケンイチの家に現れケンイチはお母さんに家に泊めてもらえるように頼みます。すると翌朝起きると部屋がピッカピカになっていました。ハットリくんはそのままケンイチの家に居候することになり、夜は天井に布団を貼り付けて天地逆転の状態で寝ることになります。その後ケンイチの家の近所にはケムマキという忍者が現れハットリくんの宿敵になります。ケンイチの家にはハットリくんの他に獅子丸という名の忍者犬が住んでおり様々な場面でケンイチとハットリくんを助けてくれます。
忍者ハットリくんの魅力の数々
・予想を覆す忍術の応酬に注目
独創的かつ斬新な設定に感嘆します。子供ながらに次の展開がどうなるのかドキドキしながらテレビを観ていたのを覚えています。伊賀流のハットリくんと甲賀流のケムマキの因縁は日常の様々なシーンでぶつかり合います。
・忍者には必ず相棒がついている
ケムマキには影千代(かげちよ)という忍者猫が帯同しています。まるで魔女と黒猫のような、忍者の新しいパターンを世の中に提示したことは1つのユーモアとして万人ウケした理由の1つでしょう。
・怪獣が味方に!?
個人的には忍者怪獣ジッポウのキャラクターが圧倒的な忍術を発揮していて興味深く観ていたのを覚えています。原作が発表された1960年代には全26話の実写版「ハットリくん」もモノクロドラマとしてテレビで放送されました。まさに時代を物語る名作です。
『ドラ・ハッ・パー』の「ハッ」の部分
「ドラえもん」と「忍者ハットリくん」そして「パーマン」の頭文字を取り、『ドラ・ハッ・パー』という言葉が生まれたように、藤子キャラでもかなり有名なキャラクターといえますね。
古くから親しまれているのは藤子作品であることや忍者という日本の古くから存在した人々がモデルになっているからかもしれないですね。
文章:Shinichiro.S