出典:©鏑木カヅキ/MFブックス/マジック・メイカー製作委員会
◆「30歳まで童貞を守り続けると、魔法使いになれる」
そんなネットの迷信を信じた男が、ついに30歳の誕生日を迎える時が来た。日付が変わるまであと10秒。カウントダウンをはじめる・・・3,2,1,死んだ。
転生先は異世界だ!ここならきっとある!
だが、魔法がない世界だった。
無ければ、作ればいいじゃない?
田舎貴族の子・シオンに生まれ変わった男は、くじけず魔法を求める。
目指すものは魔法使い?何やら少しズレてる気がする。
魔力の使い方から
生物から体外に自然放出されたエネルギーが、空気中に魔力として漂っていることに気づいた。大気の物質として、魔力は普通に存在していたのだ。
そして、それは人の体内にも存在する。
それに気づいたシオンは、体に宿る魔力を操る訓練を積む。
全身を包む魔力を一箇所に集め、体外へ放出!
「テンを知り、ゼツを覚え、レンを経て、ハツに至る」?
発電物質の使い方から

出典:©鏑木カヅキ/MFブックス/マジック・メイカー製作委員会
大気中の魔力操作で風属性魔法を、そこに水分を含めると水属性魔法。土中の魔力操作した土属性魔法の演出に成功。
発火装置を媒介して火を放出することにも成功。
これが出来るのなら、アレができるではないか!?
発電性のある石を装飾した手袋で電気を起こし、そこに魔力を混ぜ込んで発射する。
「カーメーハーメー波―!」?
病の治し方から
突然、空から謎の赤い光が降り注ぎ、人が無気力状態に。その名も怠惰病。
姉マリーがこの病に罹ってしまった。
ベッドから起き上がろうとしない。呼びかけても返事すらしない。
どうやら魔力エネルギーの欠乏が原因らしい。人の活力も魔力が影響しているようだ。
そこに気づいたシオンは魔力エネルギーを注ぎ込む。
マリー姉さんの胸に手を当てて・・・治癒魔法の誕生か?
それともアミバ様のあのセリフが飛び出す?
「んん~?間違えたかな?」?
魔法に憧れていたというより、どんなアニメに影響されたのか?
その行動には何かしらのキャラの影がチラつくシオン。
シオンが怠惰病にかからないのは、すでに中二病に罹患しているからではなかろうか?
それとも何とかは風邪をひかないってやつ?
文章:ヒトツメロバ